
長崎県政の公共工事を眺めていると、ときどき「妙な匂い」が漂う案件に出くわす。
今回の舞台は 浦上ダム建設工事(貯水池掘削工1工区) である。
発注は長崎県 長崎振興局。
落札したのは
西海建設・黒瀬建設・田浦組 特定建設工事共同企業体
契約額は 18億2532万1300円。
地方の公共工事としては、かなり大きな規模だ。
しかし、この入札結果をよく見ると、ひとつの「違和感」が浮かび上がる。
≪第二回≫浦上ダム入札の謎― 予定価格を超える落札

長崎県政の公共工事を眺めていると、ときどき「妙な匂い」が漂う案件に出くわす。
今回の舞台は 浦上ダム建設工事(貯水池掘削工1工区) である。
発注は長崎県 長崎振興局。
落札したのは
西海建設・黒瀬建設・田浦組 特定建設工事共同企業体
契約額は 18億2532万1300円。
地方の公共工事としては、かなり大きな規模だ。
しかし、この入札結果をよく見ると、ひとつの「違和感」が浮かび上がる。

予定価格より高い落札
今回の工事の予定価格は
18億0367万8000円だった。
ところが落札価格は18億2532万1300円である。
つまり、予定価格より約2165万円も高いのである。
公共工事に慣れている人ほど、ここで首をかしげる。
普通の入札はこうなる。
予定価格
↓
落札価格(少し安い)
いわゆる「予定価格のギリギリ下」。
これが公共工事の“王道パターン”だ。
ところが今回は逆。
制度上は確かに可能である。
理由は 総合評価落札方式という魔法の方式。
価格だけでなく、
• 技術力
• 工事実績
• 提案内容
などを点数化して分子と分母で決める方式だ。
つまり「高くても過去の受注高、技術点で勝てば落札できる」という仕組みである。
だが、ここで素朴な疑問が生まれる。
本当にそこまで技術差があったのか?
高度な技術を擁する構造物とは違い浚渫工事である。
入札の“あと”に起きたこと
この工事の入札日は2025年3月18日
そして、この入札を取り仕切っていた人物がいる。
当時長崎振興局 土木部長だった中村康博氏である。
県の大型土木工事を統括する立場だ。
そして、入札から わずか2週間後に中村部長は
長崎県 土木部 技官(本庁)へ異動している。

いわゆる2階級特進、“栄転”である。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次