アイコン 長崎県知事選の"後始末"(党紀委員会)が始まった


金子原二郎

― 自民党長崎県連・党紀問題の核心 ―

自民党長崎県連は3月7日午後1時30分、2月の知事選で平田研知事を推薦した県連の方針に反して、別の候補を支援した県議が9人いたとされる問題について、その処分を検討する方針を明らかにした。
この日開かれた党紀委員会では、その9人の処分検討が議題として提案された。
ところが、委員17人のうち6人が欠席。議論は実質的に進まなかったようだ。
さらに話をややこしくしたのが、党紀委員長である参議院議員・山本啓介氏の発言である。
山本氏は「委員会の招集権は委員長にある」
とし、県連執行部側が招集した今回の委員会について
「無効」との見解を示していたが、7日、党紀委員会が開かれたことで山本啓介委員長の委員長としての権威は事実上無力化したことになる。
こうして問題は、単なる党紀の話から、県連内部の主導権争いの様相を帯び始めている。
しかし、今回の問題の焦点は本来シンプルだ。
そもそも、自民党長崎県連は昨年10月24日、知事選の対応について選挙対策委員会で意向調査を実施した。

 

スポンサーリンク
 
 

推薦願いを出していたのは
• 平田研氏
• 大石賢吾氏
の2人。
投票結果は
平田研 17票
大石賢吾 16票
わずか1票差だった。
しかし、この結果を受けて自民党長崎県連として正式に平田研氏の推薦が決定している。
さらに11月2日の常任委員会でも再び投票が行われ、
平田研 17票
大石賢吾 16票
同じく1票差で、平田研氏の推薦が正式決定した。
つまり、自民党長崎県連は正規の手続きを経て平田研氏を推薦している。
「結果には従う」という約束

金子 若い

当時、選挙対策委員会の委員長を務めていたのは金子容三氏である。
金子容三委員長は投票に入る前、ある懸念を示していた。
それは、4年前の知事選の分裂劇だ。

 

 

当時は
• 金子原二郎  自民党参議院議員(農水大臣)
• 谷川弥一   自民党清和会(古参の衆議院議員)
• 山本啓介   自民党長崎県連幹事長(同年7月参議院初当選)
といった重鎮の狡猾な動きによって自民党は分裂選挙となった。
その反省から金子容三氏は、「どちらが勝っても結果に従う」という約束を、
自分自身も含めて参加者全員に確認させた上で投票を行っている。
しかし始まった“想定内の行動”

森崎

ところが、投票で大石賢吾氏が敗れると、ある人物がすぐ動いた。
金子容三氏の父、金子原二郎氏である。
自民党長崎県連に対し、離党届を提出したのだ。
長崎県政は金子家を中心に回っている、そうした自負を持つ金子原二郎氏らしい行動といえば、確かに極めて“らしい”。
その後も状況は収まらない。
11月2日の常任委員会でも大石氏の推薦は再び否決され、
平田研氏が県連推薦候補として正式決定した。
こうして迎えた知事選。
構図はこうなった。
• 平田研
 新人
 自民党長崎県連推薦
• 大石賢吾
 現職
 しかし自民党県連の推薦なし
つまり、
自民党推薦候補 vs 自民系現職
という、
またしても長崎らしい選挙となったのである。
そして投票日は
令和8年2月8日。
平田研 28万7134票。
大石賢吾 28万346票。 
その差は6788票だった。
ここから、長崎政界のもう一つのドラマが始まった。
(第2回へ続く)

JC-net日刊セイケイ編集長中山洋次

[ 2026年3月 9日 ]
スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧