原油暴騰 攻撃前より35%上昇 ホルムズ封鎖 虎、無条件降伏まで続行方針
原油価格(WTI)価格は6日、急激に高騰した。NY現地時間3月6日16時15現在、前日比9.84ドル高、率にして12.15%上昇の90.85ドルまで急上昇した。
これは攻撃開始前日の2月27日の価格67.02ドルに対して35.6%上昇している。
1、5日、イラン政府は米+イスラエル、欧州および西側の船舶はホルムズ海峡を通れば攻撃すると発表した。これは米軍がペルシャ湾内の船舶を護衛して通過させる計画を発表したことに対抗したもの。ペルシャ湾内の2200隻余りが人質になっている。
ホルムズ海峡は全長160キロ、最狭幅は約30キロ、深さは70~100メートル、日々1700万バレルの原油を搭載したタンカーが通過していた。
2、6日、トランプ大統領はイランが無条件降伏するまで攻撃は続けると発表した。また、次期最高指導者が誰になろうと関与しないとしたこれまでの発言を覆し、次期最高指導者の選定には関与すると発表し、TACO焼き発言乱発。
攻撃期間も
当初、1週間程度→1ヶ月程度、→数ヶ月→無条件降伏するまでと伸び続け、アフガン・ベトナムを再現する可能性まで示唆されている
3、湾岸諸国は原油やLNG生産を停止している。イランによる攻撃の被害とタンクが満杯となり、新たに積むタンカーも来ず、生産しても貯蔵するタンクがないことによるもの。
イラン戦争が長期化するとみた原油先物市場は3月6日、原油価格を高騰・暴騰させた。
スクロール→
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原油価格 WTI 1バレル=$ |
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高値 |
安値 |
終値 |
前日比 |
前日比率 |
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2月25日 |
67.28 |
65.12 |
65.42 |
-0.21 |
-0.3% |
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2月26日 |
66.71 |
64.85 |
65.21 |
-0.21 |
-0.3% |
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2月27日 |
67.83 |
64.85 |
67.02 |
1.81 |
2.8% |
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2月28日 |
休、イランを急襲攻撃 |
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3月1日 |
休 |
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3月2日 |
75.33 |
69.20 |
71.23 |
4.21 |
6.3% |
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3月3日 |
77.98 |
70.41 |
74.56 |
3.33 |
4.7% |
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3月4日 |
77.23 |
73.28 |
74.66 |
0.1 |
0.1% |
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3月5日 |
79.91 |
78.98 |
79.30 |
4.64 |
6.2% |
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3月6日 |
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90.85 |
11.55 |
14.6% |
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26日比 |
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39.3% |
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27日比 |
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35.6% |
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、3月6日はNY時間16時15分時現在。 |
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原油価格高騰。
イラン戦は圧倒的兵力による短期戦=ベネズエラ戦を再現させることであり、トランプは初期攻撃でテッペンを殲滅し意気揚々となった。しかし、その後のイランの反撃により、トランプネタニヤフ軍はヒステリックに攻撃をエスカレートさせている。
イランの反撃は総じて大したことはないが、イランは世界の原油の20%が通過するホルムズ海峡封鎖を通告、実際、ペルシャ湾内の10隻余りを攻撃して炎上させている。また、イランミサイルは湾岸諸国の原油施設やLNG施設を攻撃、被害も出ており、生産しても備蓄するタンクがすでに満タンで、生産そのものを停止してきている。
トランプは米海軍が護衛、保険も適用させるとしたものの、タンカーなりコンテナ船の大手海運会社はほとんどが欧州勢、もともと米海運会社の船舶は少なく、考え方も異なる。
イランは米+イスラエル、および欧州+ほか西側国の船舶が、ホルムズ海峡を通過しようとすれば攻撃すると5日に発表した。
米軍警護のもとホルムズ海峡通過を強行し、イランから攻撃を受けた場合、損害は保険が適用されようが、人命にかかわり、欧州や米+イスラエル以外の西側諸国のペルシャ湾内の船舶を所有する海運会社の対応は未知数。
一方、中露政府はイランに対して関係船のホルムズ海峡の通航を申し入れしており、イラン側はこれまでの経緯から、許可するものとみられている。
サウジ、紅海側で原油積む
サウジはペルシャ湾岸から砂漠経由で紅海側のヤンブーまでパイプラインを敷設しており、最大日量500万バレルを送油できる。これまでもタンカーへの積み出しも行っていた(パイプラインはイラン攻撃前の日量75万バレルから現在250万バレルまで増加させているという) 。
すでに複数のタンカーが、ホルムズ海峡には向かわず、オマーン湾やインド洋から紅海側に進路を変更しているという。
しかし、紅海は、イエメンのフーシ派(親イラン)が積出港をミサイル攻撃する可能性があり、ヤンブーが攻撃されれば紅海側もストップする。また、紅海のタンカーはフーシ派の攻撃対象となっている。
<イスラムシーア派とユダヤ教とが激突した宗教戦争>、
トランプの思惑とは異なり長期化すること必至。すでにトランプも長期戦を唱え始めている。
<20年間のアフガン戦争、結果、逃げ帰る>
米国は、アフガンで20年間、タリバンを攻撃し続け、米国の傀儡政権も作ったものの、2021年に完全撤退、撤退時にタリバンの攻撃により傀儡政権は瞬時に崩壊している。
20年かかっても宗教戦争は終わらなかった。
タリバン戦が長期化し、米国のその代償は戦死者2200人、負傷者約2万人。アフガン側の死者は民間人含め、その数10倍だろうが、結果、米軍はタリバンから追い立てられ逃げ帰った。
ベトナム戦同様・アフガン・タリバン戦も、結果負けた。
<トランプ、全世界に向け権力行使>
トランプ2政権では、1政権とは異なり、トランプは戦争大好き人間に変身している、原油価格が暴騰しようとすでに我関ゼズで攻撃を続けることを表明しており、原油価格はこれまでの短期戦予想が長期戦に入ると見て、6日は暴騰し出している。
戦争大好きトランプ
12月25日、ナイジェリア北西部の「イスラム国支配地」を空爆、イスラム国とはボコ・ハラムをさしているようだ。
1月2日、ベネズエラを急襲、大統領を拉致・拘束、米国へ連行・刑務所収監、
2月28日、イランをネタニヤフと共同して奇襲攻撃、エスカレート。
2月27日、トランプは「(キューバを)我々が友好的に占領するかもしれない」と発言し、キューバ人のルビオ国務長官を抱え、キューバ侵攻を現実化させるようだ。
その次は・・・・
カタール政府は5日、数週間内に湾岸から、原油やLNGの輸出はすべて停止されるとの見方を示した。
6日には、イランがペルシャ湾クウェート沖で米タンカーを攻撃し炎上させているという。
<イラン、2400キロ以上の海外線>
イランの海岸線は、イラクとの境界-ペルシャ湾-ホルムズ海峡-オマーン湾-パキスタンとの境界、
沿岸総距離は2400キロ、ペルシャ湾側1400キロ、オマーン湾側が1000キロ。(海岸線の総距離は3180キロの資料もある)、(参考、福岡から札幌までの距離は1400キロ)
トランプは水爆を100発あまりイランに投下すれば、イラン国民、軍隊、革命防衛隊を地球上から抹消できそうだが・・・。
<無条件降伏するまで攻撃と>
トランプは、「イランとの停戦合意は無条件降伏以外にはありえない」と発言し、無条件降伏するまで攻撃は続くと発表した。
短期が中期になり、今回は長期戦も覚悟の構え、娘婿のユダヤ人に完全に引きずり込まれたようだ。
トランプはイラン上陸戦も検討しており、一方でクルド人に最新武器を供与して、イランを攻撃させている。
クルド人はトルコ・シリア・イラク・イランの北部に居住し、民族人口は3千万人あまり、国を持たない最大の民族となっている。日本埼玉のクルド人とイラン人が喧嘩しなければよいが・・・。
ただ、このままだと米国は、原油価格が上昇し、物価高騰は避けられず、イラン攻撃に反対する米国民も過半を超えており、長期戦になれば、8ヶ月後に迫った中間選挙に大きく影響する可能性がある。
<停戦協議が始まれば60ドル台まで下がり、決裂したままだと130ドルまで上昇と・・・>
ホルムズ海峡封鎖やペルシャ湾内の船舶攻撃が続けば原油価格は高騰、イランが反撃したことから、トランプはイランに対してさらなる大攻撃を行うとしている。
イラン攻撃がエスカレートしてしまえば、イランは窮鼠状態になり、最後の切札、ペルシャ湾、ホルムズ海峡、オマーン湾の機雷敷設が現実化する可能性がある。
1991年のイラクの湾岸戦争では、イラクが1200個の機雷をペルシャ湾に敷設、戦闘収束後、世界の掃海艇が集積し掃海、全機雷の撤去作業に3ヶ月半を要した。
<11月5日の米、中間選挙>
現在、共和党が上・下院議会も多数派だが、選挙の結果によっては、上下とも少数派になる可能性もある。
上院は共和党の大物の改選者数が多い共和党に有利に作用しており、共和党の勝利が確実視されている。
しかし、イラン問題、さらなる物価問題が浮上し続ければ、上院もわからなくなる。
下院は全員が選挙、民主党が有利とされており、原油価格の高騰が続けば、民主党の勝利が確実になってくる。
すでに米国では中間選挙の立候補者選びの党内選挙が始まっている。
選挙上手のトランプ、選挙に影響が出ないように夏場までにイラン戦は終息・収束、停止するものとみられる。ただ、夏場でもイランが機雷封鎖でもすれば、選挙期間に突入する。中間選挙も考慮され、停戦タイムリミットは5月までだろう。
トランプがさらに独裁色を強め、中間選挙を無視すれば、ベトナムやアフガンと似た状況になる可能性が高い。ただ、トランプの大統領としての任期はあと3年だ。
すでに老人病を発症し、聞く耳は聞こえず、頑固になっている。
スクロール→
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ペルシャ湾の船舶数 湾内約2200隻 |
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日本関係船45~56隻 |
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ホルムズ海峡、通過船舶数/隻 |
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2/25日 |
121 |
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26日 |
131 |
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27日 |
125 |
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28日 (攻撃日) |
123 |
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3/1日 |
25 |
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2日 |
3 |
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3日 |
3 |
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4日 |
0 |
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5日 |
0 |
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6日 |
0 |





