大分県内で2026年に入り、地域で長年親しまれてきた店舗の閉店が相次いでいる。中心市街地の老舗から郊外の大型店、地方部の生活を支えるスーパーまで業態は幅広く、地域の商業環境が変化する様子を映している。
大分市中央町では、写真店「カメラのミヤカワ」が3月末で閉店した。開店から68年にわたり営業を続け、デジタルプリントなどを手掛けてきた老舗だった。同じ中央町では、大分の郷土料理や関アジ、関サバなどを提供していた「酒食・回」も3月31日で営業を終了。公式サイトによると、この地で25年間営業していた。(LOG OITA)
別府市では、ホームセンター「ホームプラザナフコ別府鶴見店」が4月30日に閉店した。2007年3月の開店から約19年間、家具や日用品、園芸用品などを扱い、地域住民の暮らしを支えてきた。(ナフコ)
県北部でも閉店が続く。中津市の「明屋書店中津本店」は5月24日で営業を終了した。書籍の購入だけでなく、地域住民が文化や情報に触れる場所として利用されてきた店舗だけに、閉店を惜しむ声も広がった。(ジモッシュ! | 地元をダッシュするニュースサイト Z!mosh(ジモッシュ!))
大分市青崎では、約60年にわたって県内外の釣り人に親しまれてきた「釣具の山下」が6月21日に閉店した。釣具販売だけでなく、地域の釣り文化を支えてきた専門店が歴史に幕を下ろした。(おおいたプレス)
府内町で生活雑貨や衣類、食品などを扱ってきた「クロワッサンの店 大分店」も6月28日で閉店した。大分市内では35年間営業していたが、今後は日出町へ移転し、営業を継続する予定とされている。(おおいたプレス)
閉店の影響がより深刻なのが、日常の買い物先が限られる地方部だ。国東市国見町では、町内で唯一営業していたスーパーが1月下旬に閉店した。人口減少による売り上げの伸び悩みや従業員確保の難しさが背景にあるとみられ、車を持たない高齢者らの買い物環境に影響が生じている。(おおいたプレス)
各店の閉店理由は一様ではなく、公表されていないケースも多い。ネット通販の普及や消費行動の変化、人手不足、人口減少、経営者の高齢化などをすべての店舗に共通する原因と断定することはできない。
ただ、半世紀前後にわたり地域に定着してきた店や、住民の日常生活を支えてきた大型店が相次いで姿を消している事実は重い。新店舗との入れ替わりが進む中心部とは異なり、地方部では一つの閉店が買い物や地域交流の場の喪失に直結する。閉店は個々の店の問題にとどまらず、人口減少が進む地域の商業基盤をどう維持するのかという課題を浮き彫りにしている。
2026年に大分県内で閉店した主な店舗
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閉店日 |
店舗名 |
所在地 |
概要 |
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3月末 |
カメラのミヤカワ |
大分市中央町 |
約68年にわたり営業してきた老舗写真店。写真の現像やデジタルプリントなどを手掛けていた。 |
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3月31日 |
お菓子の菊家 総本店 |
大分市府内町 |
大分県を代表する菓子メーカー「菊家」の総本店として営業していた。 |
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3月31日 |
酒食・回 |
大分市中央町 |
関アジや関サバなどの郷土料理を提供し、同地で約25年間営業していた。 |
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4月30日 |
ホームプラザナフコ
別府鶴見店 |
別府市鶴見 |
2007年の開店から約19年間営業。家具、日用品、園芸用品などを取り扱っていた。 |
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5月24日 |
明屋書店 中津本店 |
中津市下池永 |
中津市内の主要書店の一つとして、地域住民に書籍や情報を提供してきた。 |
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6月21日 |
釣具の山下 |
大分市青崎 |
約60年にわたり営業し、県内外の釣り人に親しまれてきた老舗釣具店。 |
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6月21日 |
ダイコクドラッグ
別府タワー店 |
別府市北浜 |
開店から1年足らずで営業を終了。県内唯一の店舗だった。 |
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6月28日 |
クロワッサンの店
大分店 |
大分市府内町 |
生活雑貨や衣類、食品などを扱い、大分市内で約35年間営業。日出町へ移転した。 |
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7月1日 |
ピザハット
サンリブ臼杵店 |
臼杵市江無田 |
サンリブ臼杵の館内で営業していた宅配・持ち帰りピザ店。 |
※閉店理由は店舗によって異なり、公表されていないケースもあります。
※移転や事業承継によって、別の場所または運営形態で営業を継続している店舗を含みます。
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