鮭などの水産加工品を製造していた(株)エスケー食品(新潟県村上市、法人番号:7110001018404)が、2026年9月8日、新潟地裁新発田支部から破産手続きの開始決定を受けた。
同社は1988年設立。村上名産の鮭加工品を主力に、塩引鮭、味噌漬け、粕漬け、西京漬け、地魚の干物などを製造し、ホテルや旅館、量販店などにも供給していた。2015年10月期には売上高約4億8359万円を計上していたが、2025年7月期には約1億5467万円まで減少。2026年5月29日に事業を停止していた。
JC-NETでは6月、同社が自己破産申請の準備に入り、負債総額が約5000万円に上ることを報じていた。今回の開始決定により、法的整理が次の段階へ進んだ。
破産管財人には佐藤克哉弁護士が選任されている。債権届出期間は2026年11月4日まで。財産状況報告集会などの期日は11月18日午前10時30分。事件番号は令和8年(フ)第100号。
村上の鮭・地魚を加工、ホテルや旅館にも供給
エスケー食品は、村上市を流れる三面川や岩船港に近い立地を生かし、水産加工品を製造していた。
越後村上物産会の企業紹介では、塩引鮭をはじめ、味噌・粕・西京などの漬魚、地魚の干物、瓶詰めの鮭加工品などを取り扱い、ホテル・旅館や量販店などの要望に合わせた製造規格や数量にも対応していたとされる。
村上市観光協会でも「鮭」の事業者として紹介されており、村上の地域食品産業を構成する水産加工会社の一つだった。
「銀鮭スティック焼き」は東京都知事賞
商品開発でも実績があった。
同社の「銀鮭スティック焼き」は、2020年に開催された第31回全国水産加工品総合品質審査会で東京都知事賞を受賞している。
皮や小骨を取り除いた銀鮭をスティック状に加工した商品で、越後村上物産会では地元「笹川流れの塩」を使った商品として紹介されていた。
このほか「銀鮭焼漬」なども展開し、鮭を使った郷土色のある加工品を製造していた。
売上高4.8億円から1.5億円へ縮小
帝国データバンク新潟支店の情報によると、エスケー食品は2015年10月期に年売上高約4億8359万円を計上していた。
しかし2017年以降、役員や従業員の退職が続いたことで生産能力が低下。その後は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ホテル向けなどの受注も大幅に減少した。
近年は水産物の漁獲量減少や魚食需要の低迷、原材料価格の上昇も重なり、2025年7月期の売上高は約1億5467万円まで縮小。損益面も低調に推移し、業績回復が難しいとして事業継続を断念した。
5月29日に事業停止、今回破産開始決定
事業停止時の従業員数は6人。2026年5月29日付で事業を停止し、新潟地裁新発田支部への自己破産申請準備に入っていた。
負債総額は約5000万円。
今回、9月8日に破産手続き開始決定を受けたことで、5月の事業停止から約3カ月を経て破産手続きが本格化した。
エスケー食品の会社概要
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法人名 |
株式会社エスケー食品 |
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法人番号 |
7110001018404 |
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所在地 |
新潟県村上市中新保 |
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設立 |
1988年11月 |
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主要事業 |
鮭、地魚など水産加工品の製造販売 |
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ピーク時売上高 |
約4億8359万円(2015年10月期) |
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直近売上高 |
約1億5467万円(2025年7月期) |
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事業停止 |
2026年5月29日 |
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負債総額 |
約5000万円 |