【島根:倒産企業続報】遠赤エコセラ研究所の負債約1億5000万円 空気清浄機など開発、業績低迷で破産
既報の通り、島根県雲南市の株式会社遠赤エコセラ研究所が2026年9月2日、松江地裁から破産手続き開始決定を受けた。その後の調査で、負債総額は約1億4985万円に上ることが分かった。
同社は独自素材「遠赤エコセラ」を活用した製品を開発し、靴の中敷きやベルトなどのほか、「遠赤エコセラ®ハニカム空気清浄機」の製造・販売などを手掛けていた。しかし、事業を軌道に乗せることができず、売上不振や開発費の負担などから財務状況が悪化していた。
「遠赤エコセラ」を活用した空気清浄機などを開発
遠赤エコセラ研究所は2021年10月に設立された。資本金は1000万円。本社は島根県雲南市三刀屋町下熊谷に置いていた。
同社は、光触媒と中空セラミックビーズの特徴を組み合わせた独自素材「遠赤エコセラ」を活用し、製品開発を進めていた。
商品として靴中敷き、腹・腰ベルト、シート、くび枕、ひざパッドなどを展開。その後、同素材を使用した「遠赤エコセラ®ハニカム空気清浄機」を開発し、空気清浄機の製造・販売などにも事業領域を広げていた。
なお、製品の性能や効果については同社が自社商品として説明していたものであり、本記事ではその有効性を評価するものではない。
売上不振と開発費負担で財務状況が悪化
製品開発を進める一方、販売は伸び悩み、事業を本格的な軌道に乗せることができなかった。開発に伴う資金負担も重なり、債務超過の状態に陥っていたとされる。
2025年9月期の売上高は約60万円まで落ち込んだとされ、事業規模に対して開発投資などの負担が重い状態が続いていた。
開発を担った小林知男氏が2025年12月に死去
同社の製品開発に深く関わっていた小林知男氏は、関連会社での研究期間を経て「遠赤エコセラ」の商品化を進め、遠赤エコセラ研究所では代表取締役会長を務めていた。
その小林氏が2025年12月に死去。業績回復の見通しが立たないなか、製品開発を担ってきた中心人物を失ったことも重なり、事業継続を断念することになった。
同社はその後、破産手続きを進め、2026年9月2日に松江地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約1億4985万円。
遠赤エコセラ研究所の会社概要
| 法人名 | 株式会社遠赤エコセラ研究所 |
|---|---|
| 法人番号 | 4280001008523 |
| 所在地 | 島根県雲南市三刀屋町下 |
| 設立 | 2021年10月 |
| 資本金 | 1000万円 |
| 主要事業 | 「遠赤エコセラ」を活用した製品、空気清浄機などの開発・製造・販売 |
| 2025年9月期売上高 | 約60万円 |
| 破産開始決定 | 2026年9月2日 |
| 裁判所 | 松江地方裁判所 |
| 負債 | 約1億4985万円 |
※「遠赤エコセラ」および関連商品の性能・効果に関する説明は同社が事業展開していた当時の情報に基づく。本記事は製品の性能や医学的・衛生的効果を保証するものではない。
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