宮城県亘理郡亘理町の老舗かまぼこメーカー、(株)馬上かまぼこ店が2026年9月8日、仙台地裁へ破産を申請した。負債総額は債権者約200名に対して約6億円。
同社は1912年(大正元年)創業で、100年以上にわたり水産加工品を手掛けてきた老舗企業。本社・工場「笹かまの郷」を拠点に笹かまぼこなどを製造販売し、宮城県南部で長年事業を展開してきた。
創業114年の老舗かまぼこメーカー
馬上かまぼこ店は1912年、水産物加工を目的に創業した。当初は細工かまぼこを主力としていたが、法人化後は宮城県を代表する水産加工品の一つである笹かまぼこへ主力商品をシフトした。
1991年5月には亘理町の現在地に本社と工場「笹かまの郷」を新設。直営店を併設し、製造から販売までを手掛ける体制を構築した。
事業拡大に伴い、1992年6月期には売上高約9億円を計上し、ピークを迎えていた。
売上高はピーク時の半分以下に
その後は消費低迷などの影響で売上が伸び悩み、同業他社との競争も激化。近年は関連会社の合併など組織再編を進め、経営の立て直しを図っていた。
しかし、ロシア・ウクライナ情勢以降の物価高騰などを背景に、水産物を中心とした原材料の仕入れコストが上昇。店舗運営などを含めた経費負担も重くなり、収益確保が難しい状況が続いた。
2025年6月期の売上高は4億730万円まで減少し、最終損益は6,077万円の赤字を計上。債務超過も拡大していた。
その後もコスト高が続き、業績改善の見通しが立たないことから事業継続を断念し、今回の破産申請に至った。
2026年には全国蒲鉾品評会で水産庁長官賞
一方、馬上かまぼこ店は長年培った細工かまぼこの技術でも知られていた。
日本かまぼこ協会が開催した「第77回全国蒲鉾品評会」では、同社の細工蒲鉾「特大鯛」が、細工蒲鉾の部で水産庁長官賞を受賞している。
2026年にも全国規模の品評会で評価を受けていた老舗メーカーだけに、創業114年での破産申請は地元の水産加工業界にも少なからず影響を与えそうだ。
馬上かまぼこ店の会社概要
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会社名 |
株式会社馬上かまぼこ店 |
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所在地 |
宮城県亘理郡亘理町逢隈鹿島字西鹿島62 |
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法人番号 |
1370801000581 |
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創業 |
1912年(大正元年) |
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設立 |
1980年7月 |
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資本金 |
9,800万円 |
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事業内容 |
笹かまぼこ、細工かまぼこなど水産練製品の製造・販売 |
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破産申請 |
2026年9月8日、仙台地裁へ破産申請 |
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負債 |
約6億円(債権者約200名) |
原材料価格や各種コストの上昇は食品製造業の収益を圧迫しており、特に水産加工業では原料価格の変動が経営に直結する。長い業歴と知名度を持つ馬上かまぼこ店も、売上減少とコスト高を吸収できず、厳しい経営環境を乗り切ることができなかった。