「ひので家」の屋号で豆腐などを製造販売する株式会社日の出屋(熊本県宇城市)が10月2日、熊本地裁へ自己破産を申請した。負債総額は債権者約130人に対し約4億7,000万円。
同社は高級志向の寄せ豆腐「まぼろしの豆腐」などで販路を広げ、ピークとなる2015年9月期には売上高約13億1,700万円を計上した。一方、直近の2025年9月期は約5億5,000万円まで縮小。6期連続の赤字で債務超過に陥るなか、2026年7月の熊本地震で本社工場が大きな被害を受け、事業再開が困難となった。
【熊本】「まぼろしの豆腐」の日の出屋が自己破産申請 売上13億円超から5.5億円、熊本地震で本社工場被災 負債4.7億円「ひので家」の屋号で豆腐などを製造販売する株式会社日の出屋(熊本県宇城市)が10月2日、熊本地裁へ自己破産を申請した。負債総額は債権者約130人に対し約4億7,000万円。
同社は高級志向の寄せ豆腐「まぼろしの豆腐」などで販路を広げ、ピークとなる2015年9月期には売上高約13億1,700万円を計上した。一方、直近の2025年9月期は約5億5,000万円まで縮小。6期連続の赤字で債務超過に陥るなか、2026年7月の熊本地震で本社工場が大きな被害を受け、事業再開が困難となった。
| 法人名 | 株式会社日の出屋 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本県宇城市 |
| 法人番号 | 3330002023913 |
| 事業内容 | 豆腐・油揚げ・湯葉など豆腐関連食品の製造販売 |
| 屋号 | ひので家 |
| 手続き | 2026年10月2日、熊本地裁へ自己破産申請 |
| 負債 | 約4億7,000万円 |
日の出屋は1993年10月に個人創業し、1994年10月に法人化。「まぼろしの豆腐」をはじめ、豆腐、油揚げ、湯葉、がんもどきなどの大豆加工食品を製造し、「ひので家」の屋号で販売していた。
九州だけでなく大阪、兵庫、岡山、広島、山口など西日本のスーパーにも売り場を広げ、2015年9月期には売上高約13億1,700万円を計上した。
しかし、その後は不採算店舗の閉鎖などを進め、事業エリアを九州圏中心へ縮小。2025年9月期の売上高は約5億5,000万円と、ピーク時の4割強の水準まで落ち込んでいた。
業績悪化は地震以前から進んでいた。新型コロナ禍に加え、大豆などの原材料費や各種コストが上昇する一方、価格への十分な転嫁が難しく、2025年9月期まで6期連続の赤字となった。累積損失から債務超過に陥り、経営再建を進めていた。
業務効率化にも取り組み、2015年から商品管理にFileMakerを導入。2022年からは店舗から工場への発注・製造依頼をクラウド化し、食品廃棄量を従来の約3分の1まで減らすなどDXを進めていた。
ただ、こうした効率化を進める一方で、売上規模の縮小と赤字が続き、財務面では厳しい状態が続いていた。
追い打ちとなったのが、2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震だった。マグニチュード7.1の地震で、日の出屋が本社工場を置く宇城市豊野町では震度7を観測した。
本社工場は甚大な被害を受け、製造を含む業務が停止。再開のめどが立たない状態となった。
販売拠点にも影響が広がった。福岡県のイオンモール福津店は8月6日から休業し、8月31日で営業を終了。木の葉モール橋本の「ひので家」も8月11日から休業した後、9月30日に閉店した。
日の出屋は、地震によって突然経営が悪化したというより、売上減少と連続赤字、債務超過が続くなかで本社工場が被災し、生産再開が困難になった形となる。10月2日に熊本地裁へ自己破産を申請し、事業継続を断念した。