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アイコン 【愛知】コトブキ運輸が事業停止 社員半減でも年商3億円超に再建、タイヤ・DPF洗浄へ多角化も 負債約2億円


愛知県海部郡飛島村の有限会社コトブキ運輸が9月30日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は現時点で約2億円の見込み。

同社は一時、社員を大幅に増やして売上規模を拡大した後、コロナ禍で人員が減少。それでも貨物利用運送やタイヤ販売、トラックのインジェクター・DPF洗浄など新たな事業を相次いで取り込み、2025年には年商3億円を超えるまでになったと説明していた。

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法人名 有限会社コトブキ運輸
所在地 愛知県海部郡飛島村
法人番号 5180002090521
事業 一般貨物自動車運送業
状況 事業停止・自己破産申請準備
負債 約2億円の見込み

郵便貨物・鋼材・コンテナなど幅広く輸送

コトブキ運輸は飛島村に本社を置き、2019年には豊橋市にも営業所を開設した。

飛島本社では郵便貨物をはじめ、オイル、仮設ハウス、太陽光パネル、ガラスなどを輸送。豊橋営業所では鋼材、JRコンテナ、小口集配などを扱い、2トン車から大型車まで約30台の車両をそろえていた。

事業停止前の公式サイトでは、日本通運、日本郵便輸送、大和物流、築港などを主要取引先として掲載していた。

年商8000万円弱から事業を拡大

2025年に公開された経営者インタビューでは、現在の経営体制へ移る以前、年間売上高は7,000万~8,000万円程度だったとされている。

その後、ドライバーの採用と仕事量の拡大を進め、一時は従業員が約39人まで増加。売上高も約2億7,000万~2億8,000万円まで拡大した。

しかし、コロナ禍で酒類関連などの輸送需要が落ち込み、従業員はピーク時から約15人減少した。

それでも輸送会社同士のネットワークを活用した貨物利用運送などを取り込み、2025年のインタビューでは、従業員数が減った一方で年商は3億円を超える水準まで伸びたと説明していた。

倒産した運送会社から4人を受け入れ

同社は本業だけでなく、運送会社向けサービスへの多角化も進めていた。

近隣の運送会社が経営破綻した際には、同社の従業員4人を受け入れ、輸送業務の継続に必要な車両を確保。破綻会社が使用していたインジェクター洗浄機も買い取り、新たな事業として引き継いだ。

さらにDPFのカーボンクリーニングを組み合わせ、トラックの排ガス浄化装置や燃料噴射装置を出張で洗浄するサービスへ発展させた。

2023年にはトラック・バス用タイヤの販売にも参入。輸送会社自身が抱えていた燃料費やタイヤ代、車両修理費などのコスト問題を、新たな商材やサービスとして事業化する動きを進めていた。

再建から一転、資金繰りが限界に

一方で本業を取り巻く経営環境は厳しかった。同業者との競争が続き、近年の年商は3億円を下回る水準で推移したとされる。

燃料費をはじめとした運送コストが上昇するなか、運賃への価格転嫁は十分に進まず、収益性は低迷。赤字決算も散発し、財務内容が悪化していた。

タイヤ販売や車両メンテナンス関連サービスなど新たな収益源の確保も進めたが、本業を含めた収益改善には至らず、資金繰りがひっ迫。先行きの見通しが立たなくなり、9月30日までに事業を停止した。

一度は人員減少を乗り越え、売上規模を拡大した運送会社だったが、運送コストの上昇と低収益が重くのしかかり、自己破産申請の準備に入ることとなった。

 

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