北海道でカフェや洋菓子、和菓子などを扱う店舗の閉店が相次いでいる。2026年7月から10月にかけて確認した新たな営業終了情報は、札幌市と十勝地方の芽室町で計9店舗となった。
札幌市では、JR札幌駅北口の「カフェ・ド・クリエ札幌駅北口店」が9月30日に閉店したほか、白石区の「cafe restaurant siroca」が10月10日に営業を終了。豊平区の「ヌヌースカフェ」も10月31日で閉店する予定となっている。
十勝地方の芽室町では、カフェ・菓子・惣菜を扱ってきた「cake+deli 四つ葉apart」が9月30日をもって約10年間の営業を終了した。札幌市内でも洋菓子店のカフェ部門やビスケット売店、和菓子店などの閉店が確認されている。
芽室町「四つ葉apart」が約10年で閉店 菓子・惣菜も展開
北海道河西郡芽室町の「cake+deli 四つ葉apart」が9月30日をもって閉店した。
同店はカフェ営業に加えてケーキや惣菜なども提供する店舗で、地域住民に親しまれてきた。開店から約10年という節目を迎える中での営業終了となった。
地域報道によると、店舗側は公式SNSで、物価や経費、人件費の上昇、人材確保の難しさなど、経営を取り巻く環境が厳しくなっていたと説明。業態転換を含めて営業継続の方法を検討したものの、事業の維持が困難になったとして閉店を決めたという。
ただし、閉店をもって運営法人が破産や解散などの法的手続きに入ったことを示す資料は確認されていない。店舗の営業終了と法人の経営状況は分けて扱う必要がある。
札幌駅北口のカフェ・ド・クリエが閉店 開業から約3年10カ月
札幌市北区の「カフェ・ド・クリエ札幌駅北口店」は、9月30日午後6時をもって営業を終了した。
同店は2022年12月6日に開業。JR札幌駅北口に近いビルの1階にあり、通勤・通学客や駅周辺で働く人々が利用するカフェとして、約3年10カ月にわたり営業してきた。
「カフェ・ド・クリエ」は、C-United株式会社が運営するカフェチェーン。同社は「カフェ・ベローチェ」「珈琲館」なども展開している。
今回の閉店は札幌駅北口店に限られ、チェーン全体の営業終了を意味するものではない。閉店の具体的な理由については確認できていない。
白石区「cafe siroca」も営業終了 中華料理とスイーツを提供
札幌市白石区の「cafe restaurant siroca」は、10月10日をもって営業を終了した。
同店は2021年9月28日に開業。中華料理とカフェメニューを組み合わせた店舗として、担々麺やあんかけ焼きそばなどの食事に加え、タルト、プリン、ソフトクリームなどのスイーツを提供していた。
地下鉄南郷7丁目駅から徒歩圏内に位置し、駐車場も備えていた。開店から約5年間の営業に幕を下ろした。
店舗の公式案内にも10月10日の閉店予定が表示されていた。閉店理由や後継店舗については確認できていない。
札幌市西区では、自然栽培米のおにぎりや有機野菜を使った食事を提供する「自然栽培米おにぎりCafe178ミヤノサワ」も9月27日に営業を終了している。
また、豊平区平岸の「ヌヌースカフェ」は10月31日に閉店予定。複数の地域情報サイトが閉店を伝えているが、店舗公式による詳細な終了理由は確認できていない。
洋菓子店のカフェ部門、ビスケット売店も閉店
札幌市豊平区月寒の「Le Pâttissier FURUTA ~Salon de thé~(ル パティシエ フルタ サロン・ド・テ)」は、10月18日に営業を終了した。
同店は2025年4月20日にオープンした洋菓子店のカフェ業態で、開店から約1年半での終了となった。
なお、今回確認されたのはサロン・ド・テの店舗営業終了であり、「ル パティシエ フルタ」のブランド全体が廃業したことを意味するものではない。
札幌市西区二十四軒の「坂ビスケット売店」も10月8日に閉店した。
同店はビスケットなどを販売する店舗として営業していた。売店の閉店後、製造やほかの販売形態を継続しているかについては確認できていないため、事業全体の終了とは区別する。
和菓子・餅店も営業終了 札幌の2店舗を確認
札幌市中央区のフラワーおはぎ専門店「Oh!huggy!! 札幌店」は、7月31日をもって閉店した。
同店は2023年11月18日に開業。花をかたどったおはぎなどを販売してきたが、約2年8カ月で営業を終了した。ほかの地域に展開する同ブランド全体の終了ではない。
また、札幌市西区発寒の「美よし乃餅店」も8月31日に閉店したことが地域の閉店情報で確認されている。
同店の創業年や営業期間、具体的な閉店理由については確認できていない。
北海道のカフェ・菓子店 閉店・営業終了一覧
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業種 |
店舗名 |
所在地 |
営業終了日 |
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カフェ |
カフェ・ド・クリエ 札幌駅北口店 |
札幌市北区 |
9月30日 |
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カフェ |
cafe restaurant siroca |
札幌市白石区 |
10月10日 |
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カフェ |
自然栽培米おにぎりCafe178ミヤノサワ |
札幌市西区 |
9月27日 |
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カフェ・菓子 |
cake+deli 四つ葉apart |
芽室町 |
9月30日 |
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カフェ |
ヌヌースカフェ |
札幌市豊平区 |
10月31日予定 |
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洋菓子・カフェ |
ル パティシエ フルタ ~Salon de thé~ |
札幌市豊平区 |
10月18日 |
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ビスケット |
坂ビスケット売店 |
札幌市西区 |
10月8日 |
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和菓子・おはぎ |
Oh!huggy!! 札幌店 |
札幌市中央区 |
7月31日 |
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和菓子・餅 |
美よし乃餅店 |
札幌市西区 |
8月31日 |
※2026年10月23日までに確認した閉店・営業終了情報。店舗公式の発表と複数の地域情報を照合したもので、公式告知を直接取得できなかった店舗も含む。
移転・店舗再編も進む 閉店とブランド終了は区別
北海道のカフェ・菓子関連店舗では、現店舗での営業終了後に、別の場所や形態で事業を継続する例もみられる。
札幌市中央区の「BARISTART COFFEE札幌店」は9月27日に旧店舗の営業を終了したが、10月1日には同じ札幌市内で「BARISTART COFFEE UNDER CONSTRUCTION」が営業を開始している。
また、白石区の「北麦パン店」は7月11日で従来の運営形態を終了したものの、同じ店舗名と場所を引き継ぐ計画が伝えられており、恒久的なブランド廃止とは扱っていない。
今回、ベーカリーについては既報や運営形態変更を除くと、新たな恒久閉店案件を確実に追加できなかった。
店舗の営業終了は、必ずしも事業者の廃業やブランド全体の撤退を意味しない。今後も店舗ごとの営業状況、移転や再出店、運営主体の変更を区別して確認する必要がある。