富山県富山市で木造住宅の新築・リフォームを手がけていた(株)ウィスタが、2026年10月13日までに富山地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約1億400万円で、このうち金融債務は約9000万円。
同社は「暮らし工房WISTA」の名称で、通気断熱WB工法を採用した住宅建築を展開。住宅事業とカフェ、ギャラリーなどを組み合わせた店舗運営にも取り組んでいたが、建築工事の収益悪化や受注減少が続き、2026年9月7日に事業を停止していた。
JC-NETでは9月9日に自己破産申請準備を報じており、今回は破産手続き開始決定と新たな負債額が判明した続報となる。
住宅建築とカフェを組み合わせた「暮らし工房WISTA」
ウィスタは2006年1月に設立。富山市を拠点に、住宅の新築、増改築、リフォーム、インテリア・エクステリア工事などを手がけてきた。
住宅建築では、建物内部の湿気や熱気への対応を特徴とする「通気断熱WB工法」を採用。顧客の生活スタイルに合わせた住宅づくりを提案し、地域の住宅需要を取り込んでいた。
また、本店では「暮らし工房WISTA」を展開。住宅の相談スペースに加え、カフェ「and(アンド)」やギャラリー、インテリア雑貨の販売、各種講習会などを組み合わせた店舗づくりに取り組んでいた。
2026年8月にもギャラリーで作家の作品展を開催しており、住宅建築以外の分野でも地域住民との接点を設けていた。
年商4億4000万円から3500万円へ縮小
事業拡大に伴い、2013年8月期には年売上高約4億4000万円を計上した。
しかし、その後は住宅業者間の競争が激しくなり、外注費を中心とした工事原価の高止まりも重なって収益が悪化した。
2021年8月期には新型コロナウイルスの感染拡大に伴う住宅イベントの開催制限なども影響し、売上高は約1億7520万円に減少。2022年8月期には約9497万円まで落ち込んだ。
さらに木材などの建築資材価格が上昇し、収益環境は一段と厳しくなった。2023年8月期以降は借入金の元本返済を停止するなどして資金繰りを維持していた。
カフェやギャラリーを併設する店舗運営にも取り組んでいたものの、住宅事業の受注回復にはつながらず、2025年8月期の年売上高は約3500万円にとどまった。2013年8月期と比較すると約92%の減少となる。
5期連続で赤字を計上し、債務返済の見通しが立たなくなったことから、2026年9月7日に事業を停止。9月9日には公式サイトで「暮らし工房WISTA」の閉店・廃業を告知していた。
破産開始決定、負債額は約1億400万円
今回の破産手続き開始決定に伴い、負債総額は約1億400万円、うち金融債務は約9000万円と報じられている。
一方、2026年9月の事業停止時には、2025年8月期末時点の負債として約2億1357万円、うち金融債務約1億2700万円とされていた。両者の集計基準や金額に差が生じた理由については確認できていない。
なお、破産手続き開始決定の正確な日付や、個別の住宅建築契約、未完成工事の取り扱いなどについては、現時点で確認できていない。
株式会社ウィスタの会社概要
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法人名 |
株式会社ウィスタ |
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所在地 |
富山県富山市 |
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法人番号 |
3230001005451 |
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設立 |
2006年1月 |
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資本金 |
2000万円 |
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主要事業 |
木造住宅新築、増改築、リフォーム工事、住関連商品販売など |
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店舗・事業名 |
暮らし工房WISTA、カフェand |
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ピーク時売上高 |
約4億4000万円(2013年8月期) |
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直近売上高 |
約3500万円(2025年8月期) |
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事業停止 |
2026年9月7日 |
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法的整理 |
2026年10月13日までに富山地裁から破産手続き開始決定 |
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負債総額 |
約1億400万円(10月19日報道) |
関連記事:【富山】「暮らし工房WISTA」のウィスタが自己破産申請へ 負債約2億円、住宅建築会社(2026年9月9日掲載)