閉店・閉鎖情報

アイコン 【福岡】ゆめマート小倉が閉店 前身「丸和」から70年、全国初の24時間スーパー 旦過再整備で建物解体へ

北九州市小倉北区の旦過市場にある食品スーパー「ゆめマート小倉」が、2026年10月31日午後6時で営業を終了する。運営するゆめマート北九州は、建物の老朽化に伴い閉店すると案内している。市が進める旦過地区の再整備に伴い、現在の建物は今後取り壊される予定となっている。

同店の前身は1956年に開業した「丸和小倉店」。1979年には24時間営業を導入し、「全国初の24時間営業スーパー」として知られた。店名や運営会社を変えながら同じ場所で営業を続けてきた店舗が、開業から約70年で幕を下ろす。

1956年開業、「丸和」の創業地を支えた小倉店

丸和は戦後の北九州で成長した地場スーパーで、小倉店はその中心的な店舗だった。1979年には24時間営業を開始。現在ではコンビニや深夜営業の食品スーパーは珍しくないが、当時としては先駆的な営業形態だった。

その後、丸和は広島を地盤とする食品スーパー「ユアーズ」の傘下に入り、ユアーズは2009年に丸和を連結子会社化。2011年5月には丸和を吸収合併し、「丸和」は独立した法人としての歴史を終えた。

さらにユアーズがイズミグループ入りした後、2019年3月には旧丸和の店舗が、スーパー大栄から社名変更した「ゆめマート北九州」へ移管された。小倉店も「ゆめマート小倉」となったが、創業地を象徴する「丸和」の看板は残された。

 



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年 主な動き
1956年 丸和小倉店が開業
1979年 24時間営業を開始。全国初の24時間営業スーパーとして知られる
2009年 ユアーズが丸和を連結子会社化
2011年 ユアーズが丸和を吸収合併
2019年 ゆめマート北九州へ店舗移管、「ゆめマート小倉」に改称
2026年10月31日 午後6時で営業終了予定

2019年時点では24時間営業を継続

今回の閉店をめぐっては、丸和の企業再編後に24時間営業を終了したとの説明もあるが、確認できた資料では2019年時点でも小倉店の24時間営業は継続していた。

その後、現在の営業時間は午前9時から午後10時となっているものの、24時間営業をいつ終了したのかは確認できない。このため、吸収合併や「ゆめマート」への店名変更を直接の契機として24時間営業を終了したとは断定できない。

一方、ゆめマート北九州は2025年9月、北九州市小倉南区の「ゆめマート曽根」を建て替えて再オープンし、24時間営業を導入している。曽根店も旧丸和系の店舗で、丸和が北九州で先駆けた24時間営業という営業形態そのものは、現在もグループ内で引き継がれている。

旦過市場は「次の100年」へ再整備

ゆめマート小倉が立地する旦過地区では、北九州市が神嶽川の浸水対策や、密集した老朽木造建築物の防災・防火対策と一体となった再整備を進めている。

再整備の中核となる「旦過市場いちばん館」は、1階に生鮮品などを扱う個店を集め、2階を飲食中心の商業フロア、3~4階を駐車場とする計画。市は、100年続いてきた旦過市場の歴史を「次の100年」につなぐ事業と位置付けている。

現在のゆめマート小倉の建物については、店舗閉店後に再整備に伴って取り壊される予定。一方、ゆめマート小倉やゆめマート北九州が新しい市場施設へ再出店するとの発表は、現時点では確認できない。

「丸和」の看板も姿を消すことに

2019年に店舗名が「ゆめマート小倉」へ変更された後も、店舗には長年「丸和」の屋号が残されてきた。旧丸和の他店舗で看板の変更が進むなか、創業地である小倉店では丸和の看板を残す方針がとられ、かつて北九州一帯に店舗網を広げた地場スーパーの面影を伝えていた。

10月31日の閉店とその後の建物解体により、店舗だけでなく、旦過市場の入口で残り続けてきた「丸和」の風景も姿を消すことになる。

運営会社の株式会社ゆめマート北九州は北九州市八幡西区に本店を置くイズミグループの食品スーパー会社で、法人番号は8290801010120。福岡、大分、山口の各県で店舗を展開しており、今回の閉店は同社や「ゆめマート」の北九州撤退を意味するものではない。

 

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