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アイコン 【倒産企業続報・福井】眼鏡OEMの山裕が破産申請 負債約10億円、年商11.5億円から8.36億円に減少

福井県鯖江市の眼鏡枠製造業者、有限会社山裕(福井県鯖江市杉本町、法人番号:8210002013491)が、2026年11月4日に福井地裁へ破産を申請した。負債総額は約10億円を見込む。

同社は10月29日付で事業を停止し、破産申請の準備に入っていた。1982年創業の眼鏡OEMメーカーで、国内の大手眼鏡商社などを取引先に眼鏡フレームやサングラスを製造。2010年9月期には年商11億5,000万円を計上したが、2025年9月期には約8億3,600万円に減少していた。

受注を回復した時期もあったものの、製造工程の外注依存や国内外メーカーとの競争によって十分な収益を確保できず、資金繰りが限界に達した。

 



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1982年創業、眼鏡フレームのOEM製造に特化

山裕は1982年創業。日本有数の眼鏡産地である福井県鯖江市を拠点に、他社ブランド向けの眼鏡フレーム製造を手がけてきた。

主力製品はメタル枠やコンビ枠、サングラスなど。大手眼鏡商社を主要取引先とし、受注生産を中心とする事業体制を構築していた。

福井県眼鏡協会が運営する企業情報サイトにもフレームメーカーとして掲載され、2023年2月時点の企業情報では資本金500万円、従業員29人となっていた。

2010年9月期には年商11億5,000万円を計上するなど、眼鏡産地を支えるOEMメーカーの一社として事業を展開していた。

年商11.5億円から8.36億円に減少、外注依存で採算苦戦

その後は海外メーカーを含む同業他社との競争が激しくなり、受注や採算面で厳しい経営環境が続いた。

主力取引先からの受注回復によって売上高を持ち直した時期もあったが、製造工程の多くを外注に依存する事業構造もあって、十分な利益を確保できなかった。

受注案件の選別によって販売単価を引き上げたものの、受注数量は減少。2025年9月期の年商は約8億3,600万円となり、2010年9月期の11億5,000万円から約27%減少した。

借入金も年商に近い水準となっていたとされ、売上高の確保だけでは資金繰りを改善できない状況に陥っていた。

負債約10億円、10月29日停止から11月4日破産申請へ

業績回復の見通しが立たないなか、2026年10月29日付で事業を停止。事後処理を弁護士に一任し、破産申請の準備を進めていた。

その後、11月4日に福井地裁へ破産を申請した。負債総額は約10億円を見込んでいる。

10月29日時点では2025年9月期の負債を約8億7,900万円とする報道もあったが、今回の破産申請に伴う負債見込みは約10億円となった。いずれも確定した最終債務額ではなく、金額の基準時点が異なる。

なお、破産手続き開始決定については現時点で確認されていない。

眼鏡産地・鯖江で浮き彫りになる収益力の課題

山裕の経営破綻は、眼鏡産地の受託製造企業における収益性の確保という問題を改めて示している。

福井財務事務所が2025年1月に公表した眼鏡産業調査では、県内41社への聞き取りで、82.9%が価格転嫁への取り組みは不十分と回答。68.3%が人員不足を課題に挙げた。

また、部品加工などを担う外注先の減少も課題とされ、産地全体で生産体制の維持が重要になっている。

これらは産地全体の調査結果であり、山裕自身の価格転嫁率や人員不足を直接示すものではない。ただ、同社が受注回復後も収益を改善できなかったことは、売上規模だけでは事業の持続性を確保できないというOEM製造業の課題を示す事例となった。

有限会社山裕の企業概要

企業名 有限会社山裕
所在地 福井県鯖江市杉本町
法人番号 8210002013491
創業 1982年
事業内容 眼鏡枠・サングラスのOEM製造
売上高 約8億3,600万円(2025年9月期)
事業停止 2026年10月29日
破産申請 2026年11月4日
負債総額 約10億円(見込み)

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