アイコン 【長谷工研究】生き残った長谷工(2)

りそな銀行長谷工は生き残ったが、大和銀行等が統合したリそな銀行は、長谷工等の不良債権処理において国有化される事態に陥った。それほど長谷工の再建は難産であった証であろう。 
長谷工が再生した背景には、小泉政権下、金融機関の不良債権処理は進み、金融機関の融資姿勢が活発化したことにある。

金融機関の融資姿勢とともに外資参入も本格化、不良債権をバルクセールで購入した外資が儲ける為に不動産市場の火付け役となり、東京の汐留の再開発等も重なり不動産ミニバブルが始まった、当然地方都市へも波及していった。
こうしてデフレ経済も景気回復基調に転じ、分譲マンションが売れ、不良債権を引きずる旧体質のデベロッパーを尻目に新興デベロッパーが台頭、瞬く間に東京や地方中心都市はバブル状態に至った。06年頃になると地価上昇スピードに危険を察知した金融機関は不動産事業者への貸付を絞ったものの、ファンド資金(機関投資家から資金を集め運用=銀行も機関投資家として参加)が流れ込み、黄色信号のなか投資用オフィスビル・投資用マンション・分譲マンションが作り続けられたのである。

当然、長谷工の勢いは増すばかりである。

添付資料 業績推移表

 
[ 2009年4月15日 ]
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