アイコン 高松組(福岡市)事業停止、次は!(2)

 業界関係者は高松組のポイントを次のように述べている。

1、銀行政策の失敗
高松組のメイン銀行は西日本シティ銀行とみなされていた。ところが、福岡銀行からの借入が増加して逆転。しかし困ったときに福銀にお願いに行っても「あっちにお願いしてください」と断られるのが必然。2月に竣工した福岡市東区香椎浜の15億円のデベ物件の建築代金も福岡銀行が工面していたと伝えられている。
高松組は今回2億円の融資依頼を福岡銀行に行き「香椎浜の工事の融資金が返済されないまま、別の決済資金のお願いをされても出せません。西日本シティさんに相談してください」と高松組は福銀からあっけなく断られたと推測される。高松社長は、香椎浜の抵当権設定承諾書を持参した上での断りに茫然自失、経営意欲をすべてなくしたようだ。

2、取引先の事故多発

分譲マンションは販売できればボロ儲かりであるため、デベロッパーの建築を請け負うゼネコンも欲を出して、直接分譲マンションの開発を手掛けたりする。売れている間は問題ないため拡大させていく。ところが今回のサブプライムローン問題・リーマンショックのように突如売れなくなるとバブル崩壊も同じであったように、抱え込んでしまった開発用土地やマンションは売れず瀕死状態に陥った。そうしたゼネコンは多くが行き詰り、また債務免除により永らえている。

[ 2009年5月20日 ]
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