アイコン 高松組(福岡市)事業停止、次は!(4)

最近で高松組は、並みいる競合を尻目に低額受注を行っていたとのことである。安さゆえに発注したJR九州(3棟)や岡部産業などの多くの現場が現在クローズされているという。 


特にJR九州発注の分譲マンション3棟のうち1棟は7月竣工予定で工事は最終段階。もしも自己破産の場合、今後債権債務の確定作業が進められることから、JR九州にしても販売顧客への引渡しが間に合わないどころか、キャンセルが発生する可能性が高くなった。JR九州の場合、残り2棟も完成に大きな支障が生じる。
賃貸マンション経営の岡部産業の場合も同じで、安さゆえにこれまで発注していた大手ゼネコンを断り高松組に発注したとされる。


高松組の受注価格は以前から安いことで定評があったが、当然粗利は僅少となり、自ら
の首を絞るようなもの。それも最近では極端に安くなっていたと伝えられ、利益度外視の資金の回転維持だけのような動きであり、某ゼネコン社長は「異常な安さで何か高松さんはおかしい」と思ったそうである。
 高松組の関係者に聞いたが、トライアルの受注物件(倉庫)の見積もりは「トライアル側から過去の案件の他社見積もりが提示され、それ以上の見積金額でなければ落札できない」とトライアルからいわれたという。過去の案件の他社見積もりが安かったとしても、昨年から鉄鋼価格が高騰しており、今回は他社入札価格が高くなっていたと推察されると関係者は述べている。
続く

[ 2009年5月21日 ]
この記事の関連記事
スポンサードリンク
スポンサードリンク