京都市、観光客5,000万人達成に見る「長崎」

　京都市は、2000年にそれまで年間3,800万人前後で推移してきた観光客を5,000万人に引き上げる計画を発表。その結果「産」「官」「寺社」など観光施設の連携が年々緊密になり、地道に施策を積み重ねた結果、5,000万人を計画の2年前倒しで達成した。

京都観光その一環で「光の回廊」計画は東山で３月、嵐山で１２月に開き「花灯路」は年間約200万人を集めるまでに成果が出ている。

長崎市の場合、観光客は減少し続けたが2004年を境に少し回復基調にある。来年にはNHK大河小説「坂本龍馬伝」が放映され、観光起爆剤に利用して観光長崎が復活できるか長崎市は問われる。　　
その采配は、マンネリと私利私欲にしか興味を示さない金子県知事には期待できず、田上長崎市長にかかっている。
そのためには、イベントの企画や案内表示の点検見直し充実・案内ボランティアや高齢者・身障者の車椅子観光客に対する手押しボランティアなどを募るとかいろいろ整備して、50年に1度の大観光キャンペーンを打ち出すべきである。金がなかったらJR九州やふくおかフィナンシャルグループ・三菱造船に大金を出させればよい。また東京・大阪・九州各県のテレビ番組にずうずうしく出させてもらいPRするとか、旅行会社本社に観光企画書を持ってお願いに行くとか、綺麗なミス長崎やミス○○のお姉さんたちにもキャンペンガールとして積極的に県外局のテレビや観光地に登場してもらうとか、長崎県出身の芸能人にタダでPRしてもらうとか、吉崎観音にタダでイメージキャラクターを依頼(遅いか)するとか・・・・。
観光立国のための人・物・金のネットワークを作り、組織を限りなく膨張させることである。

ハウステンボス大仁田厚・麻生祐未・原田知世・福山雅治・役所広司・岡部まりなどに期間中イベント打ってもらおう。

龍馬伝の放映で来年は必ず客は増加する。それを如何に持続させるかは、来年観光客数を大幅に増やすことにある。魅力ある観光都市にしていれば観光客の再訪間違いなし。　
また観光客をその後に有機的に結びつけるには長崎市の「さるく」を機能させれば観光客が何回も訪れよう。年に3回「さるく博」のミニ版の企画をやればよい。今までの参加者にメールを配信するとか･･･。イベント企画や実行は退職者と若者のボランティアで運営すれば最小限の経費で済む。飲食店や土産店にも参加を多く募り「さるく」観光客にはサービスをすれば互いに元気になろう。HPは参加者の意見交換の場を大きく作ったほうがよい。観光客は自分が出した記事が出れば長崎に愛着も涌き再訪しいくれる。
近隣県でもグラバー邸を知らない若者が多い、百万ドルの夜景など誰も口にしなくなっている。修学旅行も専門のPR部隊を抱えるべきである。
長崎市の観光浮揚策としては、マスコミ・雑誌に観光都市として取り上げられることである。映画やテレビ撮影でも製作会社に積極的に長崎市利用をPRすべきであろう。長崎市が変われば他の観光都市も見本にする。そうすれば、日本国中お金がまわり景気もよくなる。高齢者も旅行目的が具体化して元気になる。

県は観光連盟経由で22人も東京・大阪に赴任させているが22人×800万+経費＋維持費を考えれば専門業者に外注した方がまし。大河ドラマ「龍馬伝」長崎県推進協議会の会長には県知事殿が就任なされている、選挙対策か売名行為か、それとも長崎県庁にはそれほどやる気のある人材がいないのか。
いつのまにか長崎県観光連盟も長崎県観光振興推進本部も知事さんと仲良しの橋本商会さんの綺麗なビルに移転している。

50年に1度の大チャンス、龍馬をきっかけに飛躍あるのみ。

★長崎市

施設名	グラバー園
	利用者数	前年比
2006年	912,546
2007年	888,361	▲ 2.7
1日平均	2,433.9

★佐世保市

一方、佐世保市はハウステンボスのリストラなど厳しい状況にあるが、全体としては県の怠慢をよそに頑張っている。再開発や道路の整備も進んできており、発展する要素はあるが産業基盤がない。自衛隊をもっと誘致、佐世保市を観光立国に。自衛隊にも協力要請して基地外に特別施設を設け観光客に最新武器を展示して一部触らせるとか、ハウステンボスに全国の学会を誘致するとかいろいろ出来るはず。きっと家族連れで学会に訪れる。佐世保バーガーだけでは人は呼べない。ヨサコイやキラキラが観光客数を牽引しているのであろう。佐世保は始めて行く人には分かりづらく、インター降りてから大きな標識を充実させる必要もある。インターを降りた所に大型の観光案内レストハウス(道の駅型)を作っても面白い。近場の観光客は市内やハウステンボスになるが、遠方の客は周遊してお金を落とす。長崎市や平戸市と積極的にリンクし、観光客に金を落とさせる施設を充実させることである。個々ではなく全県で。