立石：　彼らの狙いは政治的なものですから、裁判などで無罪になるかならないかは二の次です。もし百条委員会が設置されて様々に報道されることになり、議会として先生を告発してしまえば、実質的に先生は悪人となって長崎にも居られなくなりますし、知事に汚点を付けることにも成功します。いわゆる、政治的な目的は達成されるのです。その後に、無罪が証明されようがされまいが後の祭りです。そんな後になれば訂正報道などもされませんし、実質的に先生は名誉を失い、長崎にも居られなくなって放り出されるという結果だけが残ることになりますし、私は個人的にそのようになることを心配しています。そのためにも百条委員会の設置を回避したいと思っています。

久木野：　しかし、百条委員会は設置される公算が大きいということですよね。

立石：　そうですね、現状では設置を回避する可能性は低いと思います。ただ、一つの方法ですが、そのための方法として先生が首を差し出すというか大学に辞表を出して謝るというか、先生の責任を明確にする形で相手に納めてもらう、そういう方法はあるかもしれません。もちろん責任といってもそういう形だけをとるということで、実際に先生に責任があるとは私は考えていませんが、そういう方法も考えられるということです。そうしたからといって設置が回避できる保証もないのですから、これは私の提案ということで、一度はお話ししたいと思っていたことです。これ以上先生の名誉が傷つけられることは避ける方法ですし、このままではいずれにしても長崎を放り出されてボロボロにされるくらいなら、この方法も考えてみてはどうかと思いました。失礼に聞こえたら申し訳ないです。私の気持ちを誤解なさらないようにお願いします。

編集部・・・立石さんって凄いね、これだけの話を副知事としてではなく個人の立場でできるんだから、さすがは黄金のすりこ木を持つ男は伊達ではなかった。それで金子県では教育長とか、副知事とか出世できるんですね。なるほど信用保証協会の会長にもなれてよかったですね。あんたはエライ！