アイコン 総和地所に見る新興デベロッパーの悲鳴②

需給バランスが崩れているマンション業界は、不動産価格の急激な下落によって、値引販売をしなければ販売できない状況が続いており、結果として保有物件の売却額が当該物件の融資額及び建築費用等の合計額を下回る物件が続出している。

そのため当該状況から、当該物件の売却時に、融資額、建築代金等の返済のため、物件の売却により得た資金とは別に、追加して資金を充当しなければならない状況になっており、08年中頃までは手許資金から充当することができたが、その後は逆ザヤが続き、余剰資金も底を打っているのが現状である。
所有の不動産価格の下落も大きく、開発用不動産も開発せず売却しても逆ザヤ状態では穴埋めに新たなる借入金が必要となっている。こうした不動産業界に対して投資ファンドは総崩れ・金融機関もそっぽを向いており、新たな資金ルートを確保する必要に迫られている。

 しかし、所有不動産をそのまま所有していても強制的に評価損を計上せざる得なく、財務内容も急悪化(上場の場合は株価も下落)、金融機関から新規融資は全く考えられない状況に陥っているのが、殆どの新興デベロッパーの状況である。

連結、百万円
2007年2月期
2008年2月期
2009年2月期
売上高
14,867
14,487
6,288
営業利益
993
-937
-1,245
経常利益
862
-1,369
-1,455
当期利益
476
-1,598
-3,862
総資産
12,197
11,339
3,279
自己資本
1,896
261
-3,125
資本金
450
450
450
有利子負債
5,568
7,145
---
自己資本比率
15.50%
2.30%
%

つづく
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[ 2009年7月 8日 ]
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