アイコン 総和地所に見る新興デベロッパーの悲鳴⑤

不動産関係の上場企業は、総和地所のような小粒の企業でさえ窮地に至っているが、地方デベロッパーは、悲惨な状況が続いている。

 

表面的には一部しか評価損など計上せず、決算書で判断するには難しい点もあるが、所有不動産や完成在庫の状況、金融機関の対応を見れば、実態が浮かんでくる。経営が厳しいデベロッパーは、まず、資金調達が困難なことから、まったく新規開発を行っていない。そうしたデベロッパーが販売中のものは完成在庫である。今年に入って新規分譲マンションを開発しているデベロッパーは、8割方問題ないデベロッパーともいえる。

福岡でも地場デベロッパーが新規に問題なく開発しているのは第一交通産業・福岡地所?ぐらいで、新興デベロッパーの開発は皆無に近い。現在は主に北九州や関西・関東のデベロッパーが福岡市場の分譲マンション開発を行っている。
新興デベロッパーも当然地合いが悪いため、開発を止めている会社もあるが、それは開発しようにも開発資金の調達ができないことの方が多い。金融機関が不動産関係融資には消極的なためである。
つづく
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[ 2009年7月13日 ]
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