アイコン 大成建設、相変わらず安値受注か? 福岡日赤病院

福岡市は、市債発行残高が今年度末には2兆5,268億円になるというウォール街顔負けの発行残を有する。当然大型建築工事は限られ、民間工事も大林の手になる32階建てマンション(福岡市東区千早)は、事業主の栄泉不動産が破綻して大型クレーン2基だけが建築途中の建物に鎮座したままである。新博多駅は2011年開業に向け、清水建設が元気よく建築中。

そうしたなか、日赤病院の大型工事(福岡市南区、正式名称:福岡赤十字病院、敷地面積1万坪、509床)が始まる。老朽化のための建て替えであり、大型工事。受注先は大成建設となった。
ところが、大成建設のあまりの安値落札に他のゼネコンが閉口したという。受注金額は41億5000万円といわれ、JVのため地元2社がくっついている。
以前、民間病院工事で、地元の某ゼネコンが、落札する大手ゼネコンと組むことになっていた。施主さんとの話で入ることが事前に決定していたという。当然自分のところでも見積もりを起こしたが、落札した大成さんの見積もりは、自分のところの見積りより30%安かったそうである。あまりの安さに、施主との関係もあり大成さんにJVとしての看板だけ上げてもらい、実質JVから外れたそうである。
福岡では、大成さんの工事をした協力業者がよく潰れる。どのゼネコンでも協力会社が潰れていったが、特に目立つのは大成さん。昔は竹中さんが多かったが、ここ7年大成さんがリードしている。
日赤の工事では、大成さんをチャンピオン、S社がJVで入っている。S社は以前、鹿島さんグループが受注した福岡国際会議場新築工事で、結果赤字工事となり、鹿島さんから受注割合に応じて大きな負担金を納めさせられたはずである。
そんなことにならないよう祈るだけ。また協力業者の破綻会社も出ないように。
天下の日赤といえども会社の財務内容の癌や潰瘍は治せない。

[ 2009年9月11日 ]
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