アイコン 諫早湾、瑞穂漁協のギロチン開門調査への方針転換の波紋

国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防開門調査をめぐり、雲仙市瑞穂町の瑞穂漁協が全会一致で調査賛成に方針転換。これまで、瑞穂漁協、小長井町漁協(諫早市)、国見漁協(雲仙氏)の諫早湾内3漁協は、開門時の淡水流入による漁場悪化を懸念して反対してきた。

方針転換した瑞穂漁協では、(ギロチンから3年目の)2001年までアサリの水揚げは105トンあったが、ここ数年は8トン前後に激減。タイラギは16年連続の休漁。「今のままでは先の見通しが立たないと、組合員がしびれを切らした」。「冬場はカキ養殖で生計を立てているが、シーズン後は魚を捕る。閉め切り前は旬の魚が何でも捕れていたが、今は魚が減り、水揚げは10分の1もない」としている。こうしたことから瑞穂漁協は全会一致の開門調査へ賛成に方針転換したものである。97年4月にギロチンが下ろされて13年が経過しようとしている。漁場は、同3漁協が当初考えていたのとは異なり最悪の状態で安定してきている。

諫早湾

それでも金猫知事は「開門調査で大変な影響が出てくるので、できれば理解してほしい」と調査反対の立場を強調、「開けたときの影響を本当に考えているのかなと(思う)。総合的に判断し、やるべきかやるべきでないかを誰かが判断しなければいけない。私の場合はやるべきでないと判断している」(監督者の知事である俺の考えであると言っている)、「開門調査がそんなに影響がないのであれば、もうやっている。調査したからといってすぐ原因がつかめるかどうかも分からない」と述べている。
金猫知事にとっては、実娘と国会議員の谷やんの息子が当初入植した干拓事業地への影響のほか、どのような影響が出てくるのか発表してもらいたいものである。
瑞穂漁協が翻ったこうした漁場への影響を、干拓開始時やギロチン止めのときに、干拓のための傀儡調査ではなく、真の調査をしなかったのか問われているのである。
 先般、古川知事は佐賀県の海苔被害のため筑後川の堰を開けた。筑後川は少雨で渇水が心配されているが、そうしたなかで実施されている。こうした古川県知事に対して金猫県知事は耳を貸そうともしなかった。
 

[ 2010年2月 9日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(諫早市、)
スポンサードリンク