アイコン 健康食品表示問題③

特保指定商品の幅が緩和され、急激に特保商品が増加してきた。これは店舗で販売するほか通販や訪問販売により、健康食品市場が拡大し続けているためであるが、一方でアメリカの圧力も存在している。アメリカではネットワークビジネス=連鎖販売取引(マルチ商法)が以前から盛んで日本でも1979年にアムウェイが進出、年商1100億円を稼ぎ出している。ニューウェイズ・ニュースキン・ハーバライフ・タヒチアンノニなど山ほどあり、近年でも南洋モズクが癌に効能があると宣伝(口頭宣伝)してマルチ商法を拡大させている。 
商品は健康食品を主体に化粧品・雑貨類に至るまで広汎な商品を要するマルチ販売会社まである。欧米に対する日本の弱腰姿勢から、海外ネットワークビジネスから逆に健康食品に対する規制緩和圧力も加わっている。
健康食品については、このようにテレビや紙面広告による通販やネットワークビジネスの主体商品であり、行政の薬事法によるトラブルが耐えないのが現状である。
緩和された特定保健用食品は、次の通り分類されている。

<特保の用途別市場概況>

整腸: 中心となる乳酸菌関連品目は量販店頭における消費者の低価格志向によって競合一般商品の特売の増加及び消費者の個食化とバラエティ化による小型容量品への移行が影響し結果として2年前を下回った。
コレステロール: 生活習慣病に深く関係している商品として、2年前を上回る規模となっている。
血圧: 2年前をやや下回ったものの、ペプチドを関与成分としている品目の中に今後大きな飛躍を期待される品目が見出される。
骨・ミネラル: 既許可商品、リニューアル商品、新製品がそれぞれの役割を果たして大幅に増加した。この分野では平成17年に制度化された疾病リスク低減表示の許可取得と上市が活発で、この分野の倍増に寄与している。
歯の健康: 消費者嗜好の多様化に伴い、トクホ以外の商品への移行や新規トクホアイテムの減少が表面化し、市場規模は2年前を下回った。
血糖値: 中心となっている清涼飲料水が2年前を維持し新発売の茶系飲料や粉末清涼飲料が好調で他品目の落ち込み分をカバーしている。
中性脂肪・体脂肪: 2年前は多くの品目が飛躍した部門であるが、今期は清涼飲料水の品目別の増減が激しく、更にエコナ問題により信頼性の混乱による影響を受けて2年前を下回っている。

[ 2010年4月22日 ]
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