アイコン キノコキトサンの摂取で血中脂質異常を改善実証/リコム

脂質を多く含有する高カロリー食の摂取は、血中の中性脂肪や総コレステロールなどの数値を高め、結果としてメタボリックシンドロームを発症させることは周知の事実。
これに対して、高崎健康福祉大学(柿沼亜希子、江口文陽教授)などの研究グループが、動物実験で高カロリー食を摂取した場合であっても、キノコキトサンを同時に投与することにより、血中脂質の異常を抑制する効果を確認し学会発表を行った(第60回日本木材学会)。
〈研究概要〉
マウス60匹を(A)通常食摂取群、(B)通常食+ラード添加摂取群および(C)通常食+ラード添加+キノコキトサン投与群に分けて42日間試験を行った。その結果、(B)のラード添加のマウスは(A)の通常食のマウスに比べ血中脂質異常の状態であった。しかし、(C)のキノコキトサン投与群は、ラード添加の高カロリー飼料を摂取していても、中性脂肪や総コレステロールなどの数値が通常食を摂取していたラットと概ね変わらなかったという。

同社が開発した「シャンピニオンエキス」では、昨年2月同品を基に開発された健康食品が、体臭や加齢臭などを消すとして販売されていたため、通販7社に対して公取委は、景品表示法違反と断定して排除命令を行った。
これに対してリコムは、排除命令の対象会社ではなかったものの、公取委に対して、「シャンピニオンエキス」の効能は実証されているとしてクレームを行った。ところが、公取委は排除命令の対象会社ではないとして門前払い。その中で公取委は、リコムの主張する効能について、排除命令によって、その効能を否定するものではないとしていた。
「シャンピニオンエキス」はマッシュルームから抽出した成分を粉末等にしたもの。

「シャンピニオンエキス」では、販売業者が過度な広告(例、体臭を消す)をしたと認定されたものと見られる。

サントリーの黒烏龍茶は、ウーロン茶重合ポリフェノール70mgを配合して、「特保」(特定保健用食品)を取得して、広告効果・ブランド効果によりバカ売れしている。「脂肪の吸収を抑える」というフレーズと「食事の脂肪吸収を抑え、とりすぎた余分な脂肪を流す」としている。体内で取りすぎた余分な脂肪の区別ができるのであろうか・・・。

健康食品問題は、現在消費者庁に引き継がれている。健康食品では、「特保」を取得できたら、効能を大々的に謳えられるが、その認定基準もはっきりしておらず、認定者である俗にいう学識者が、メーカー名や権威等に押し流されているともいえるのではないだろうか。

 

[ 2010年8月20日 ]
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