アイコン 健康食品表示問題④

メタボ(肥満体)は<健康上各種リスクがあるとされ、厚労省は、企業の身体検査でメタボチェックを一定年齢以上にはチェック項目化させたりしてきた。特定保健用食品のメタボ対策商品は、メタボリスクを軽減させるため体重増加及び肥満を促進又は保護する要因に関する根拠としての強度についての要約aとして、次の項目を上げている。

根拠
リスク低下
リスク増大
① 根拠リスク低下関連なしリスク上昇確実な根拠(Convincing)
・定期的な身体活動
・座る生活様式
・非デンプン多糖(食物繊維)の食事による大量摂取b
・高エネルギーで微量
 
 
・元素の少ない食物の大量摂取c
 
・児童の健康的な食物選択を裏付ける家庭および学校の環境d
・母乳・高エネルギー食品d およびファーストフード店dの市場進出
② おそらく確実な根拠(Probable)
 
 ・砂糖添加の清涼飲料およびフルーツジュース
 
 
・有害な社会および経済的状態d (先進国、特に女性)
③ 可能性がある根拠(Possible)
・低い血糖環境の食物
・大食・外食の割合が大きい(先進国)
 
 
・「厳密な制限/定期的脱抑制」の食事パターン
④不十分な根拠(Insufficient)
・食事回数増加
・アルコール

a: 根拠の強度:根拠の全体性を考慮する。世界癌研究基金の概要を出発点とするが、以下  のように変更された:無作為割付臨床試験を最高ランクの研究デザインとした(無作為割付  臨床試験は癌の根拠に関する主な情報源ではない);環境的決定因子との関連で、相関関  係にある根拠および専門家の見解を考慮に入れた(直接的な試験は通常、入手はできない。) 
b: 繊維測定の分析的方法論に一定量依存する。 
c: 高エネルギーで微量元素が少ない食物の多くは、脂肪および/または砂糖の多い加工  食品である。果物やマメ科食物、野菜および全粒穀物などの低エネルギー(エネルギー  希釈)の食物は、繊維および水分が多い。  
d: 相関関係にある根拠および専門家の見解が含まれる。
 
以上のような分析となっているが、特保及び他の健康食品との関係などには具体的に触れられていない。他に「糖尿病発症リスクと関連する根拠の強度」「心血管疾患発症リスクと関連する根拠の強度」「癌発症と関連する根拠の強度」「虫歯と関連する根拠の強度
」「骨粗しょう症による骨折と関連する根拠の強度」
などが取り上げられている。
 漢方薬は薬事法で具体的に規定されていることから、健康食品にも既得権などになくし、その効果を具体的に科学的に立証すべき時が来ている。そうしたことにより、市場に氾濫し、粗悪品や健康を害する健康食品の販売やそれらを製造する会社などに歯止めが掛けられるものと思われる。
 
 あるマルチ型健康食品の会合に興味あって会員に付き添い出席したが、100%薬事法違反の疑いのある営業方法が採られている。しかし、証拠には残らないよう口頭により会員らに営業方法を熱っぽく具体的且つ詳細に指導していた。
 
 
[ 2010年4月23日 ]
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