詐欺上場か? エフオーアイ③ 融資銀行内訳
同社は、中国等外国への輸出販売が多く、粉飾が見抜けなかったと思われる。買掛金から仕入先に問い合わせしたが、昨年3月決算時の仕入先の金額は間違いなさそうである。
しかし、肝心の売上高の粉飾は、輸出書類を付き合わせ、チェックすれば監査法人により容易に判明することであろうが、その輸出書類まで偽造していれば、監査法人も分からない。
上場する場合、売上先が国内ならば、監査法人は、一定金額以上の売掛債権に対して、残高確認書を相手先から受領するなどしてチェックするが、海外の場合そうした手続きは行われず、架空売上は、輸出関連書類を偽造すれば、監査法人のチェックにはかからない。
類似事件としては、1990年店頭登録したミニショベルのハニックス工業(JAFCO-野村證券)の事件では、マルサの告発から端を発し、上場数値の大掛かりな粉飾決算が発覚、社長が自決して破綻するという事件に発展した。
<融資銀行 09年3月31日現在>
株式会社りそな銀行 | 3,000,000 |
株式会社横浜銀行 | 2,247,050 |
株式会社みずほ銀行 | 1,500,000 |
株式会社三菱東京UFJ銀行 | 1,000,000 |
住友信託銀行株式会社 | 500,000 |
株式会社日本政策投資銀行 | 2,156,710 |
株式会社百五銀行 | 247,050 |
西武信用金庫 | 247,050 |
株式会社あおぞら銀行 | 347,050 |
その他 | 1,096,130 |
計 | 12,341,040 |
[ 2010年5月12日 ]
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