アイコン 愛するベスト電器/中津店「B!B」店でニューオープン 一言三言

ベスト電器 BB!これまでベスト電気店の閉鎖やビックカメラ店化など、他力本願でベスト電器はヤル気があるのかと疑われるほどであった。
しかしここにきて、閉鎖するだけではなく、オリジナルのB!B店化を進めており、台湾ではローコストオペレーションシステムの店舗を開設・展開するなど、変っていっていることが実感できるようになった。

一方では、経営再建のため、既決定の大改革に基づき人員リストラや遊休不動産・閉鎖店舗の処分もしている。有薗体制で治療が遅れた分、再建には大手術が必要となっており、企業が生き残るためには仕方ないことであろう。
北田オーナー会長(バブル時代は株投資に明け暮れ)の下、業界で日本一の売上高を達成したベスト電器は、その後旧北田(元オーナー長男)派 対 旧有薗(元オーナーの娘婿)派に長い間分かれ、派閥争いとなっていた。北田会長は、長男を社長に据えたものの、その後も権勢を握り、ヤマダ電機やコジマ電器・ビックカメラの福岡襲来に、ボケからか適切なる判断と対応ができなかった。会長の番頭である社長と専務は派閥争いに明け暮れ、安易な知恵しか浮かばず、今日のベスト電器を招き、年初のベスト電器の動きとなった。
有薗体制から離脱した経営陣も、ビックカメラ(東京の経営感覚が絶対ベスト電器に必要)から、強い経営に対する指摘でやっと目覚め動き出した。
しかしながら、旧有薗体制に長く慣れ親しんできたため、自己改革できない幹部クラスも多い。ベスト電器は今、崖っぷちであり、今日に至らしめた有薗体制を懐かしむ余裕はなく、自己改革のみである。

ベスト電器には、従業員数(単独)3,898人、従業員数(連結)6,022人がリストラで少々減ったところで莫大なる人的資産・資源を有している。こうした社員から売上高を上げるための方策を毎月強制的にアイデアを募り、良い分は採用して表彰するくらいのことが必要である(トヨタの改善方式)。小さな改善が大きな改善となる(経験上間違いない)。
ベスト電器の店舗では、客を無視してお喋りしているということが、10年以上前から指摘されてきた。そうしたことがないよう販売員のプロ意識を高めるためにも必要である。

社員は、店長やリーダーが動かす熱意さえ伝えれば変わり、期待通りに動いてくれる。しかし、事務所では、まだ自己の権威や利権にしがみつくような人罪がいるようである。そうした人材は自ら変わることができなければ、辞めるしかない。旧有薗派で変わった振りしている幹部社員は、今のベスト電器の変化に付いていくことが困難。
ベスト電器を蘇らせたい多くの社員・幹部・経営陣は、あらゆる改善すべきところは、まずやってみて改善していく、そのチャンスは今しかない。

 

 

[ 2010年7月12日 ]
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