アイコン 香椎幼稚園 移転存続の検討を開始

投稿者 = 福岡東支局

幼稚園 閉園問題に揺れる香椎幼稚園(福岡市東区香住ヶ丘)の運営母体である学校法人筑紫海学園理事会(福田順子理事長)が、7月24日(土)、移転存続に向けた計画の検討に入ったことが明らかとなった。香椎幼稚園の教職員で作る労働組合「UIゼンセン同盟香椎幼稚園ユニオン」からの要求に応じてのこと。
 理事会は教職員と保護者らが作成した「移転計画書」を受け取り、8月25日(水)までに検討の結果を文書で回答することを約束した。教職員は、理事会を幼稚園存続に向けての交渉のテーブルにつかせることに成功したことになる。

 同法人では今月(7月)、福岡女子大学の同窓会役員が理事を務める理事会と、同大学の同窓生が大半を占める評議員会で、法人の解散を強行決議したばかり。しかし、労働組合相手の団体交渉となると、理事会や評議員会のように同窓会が数で押し切るという方法は採れず、事実上、閉園・解散についても理事会で再検討ということになった。
 福田理事長らは、何としても香椎幼稚園を潰してしまいたい、移転存続させまいとして、存続を訴える教職員や地域住民との議論を避け、このまま逃げ切るつもりだったとみられるが、教職員からの真っ当な主張に反論できず移転を検討せざるをえなくなった。
 移転存続の検討に入った理事会が、この先、地域の期待に応える側に大きく方向転換するのか、それとも、やはり同窓生として女子大のための「財産の強奪」を諦めきれず、移転は不可能と回答してくるのか、今後の動向が注目される。


 

[ 2010年7月28日 ]
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