アイコン 福岡県知事議選/民主党勝ち馬に乗れるか 通産官僚の小川氏を決定

6日行われた民主党福岡県連の会合において、県連は、小川氏を推薦することで決定した。
小川氏は、麻生知事の通産官僚・特許庁長官という経歴と同じであり、麻生知事お気に入りのお人である。また、小川氏は官庁務めの最後に、内閣広報官を務め、麻生首相にも仕えた。そのため小川氏の出馬表明は、麻生(元)首相が実質擁立したものとされた。しかし、自民党の福岡県連内部で調整が付かず、5日行われた自民党福岡県連の選考委員会で自民党福岡県議の蔵内氏に決定した。力で負けた麻生(元)首相も見送らざるをえなかった。
自民党福岡県連の武田会長と麻生(元)首相は、同じ筑豊出身であるが、すべてに異なる。

これで、自民党は蔵内氏、民主党は小川氏で決定した。今日から実質の選挙戦入りである。

選考から漏れた谷口氏(元財務官僚・九大教授)は、「今も出馬の意欲はある」としているものの、これまで自民・民主含む県議会4会派が推薦することを条件とするなど報道されていた。地元財界に人気もある谷口氏は、5日の選考委員会で小川氏同様、自民党福岡県連の推薦を得られなかった。民主党福岡県連においては、はっきりとした出馬意欲が伝わらなかったものと思われる。
最後まで立候補の態度を崩さなかった小川氏に対して、民主党福岡県連は白羽の矢を当てた。

小川氏に対して、今後、麻生(元)首相は表立って動けない存在であるが、自民党福岡県連会長の座や当県知事選挙において、古賀誠しゃんとの対立軸がはっきりしており、県知事選挙における水面下の動きが注目される。また、麻生知事も同様、表立っては動けないものの可愛い後輩であり、水面下ではそれなりに動くものと思われる。

ところで、名古屋市長選では河村氏が圧勝、河村市長は国民・県民・市民のための政治をやるとして名古屋革命を起こそうとしている。4月の名古屋市会議員選挙で河村派が勝てば、その革命の一段目は結実する。その流れは全国に波及することになる。橋下知事が起こしている大阪動乱、東国原氏の都知事選出馬も合わせて、こうした動きは、国民とかけ離れ高給取りの国会議員が動かす国政への地方からのアンチテーゼである。

<小川洋氏の経歴>
1949年5月生
1973年(昭和48年)4月 - 通商産業省入省
1996年(平成8年)7月 - 大臣官房企画室長
1997年(平成9年)7月 - 産業政策局商政課長
1999年(平成11年)9月 - 近畿通商産業局長
2001年(平成13年)1月 - 内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)
2003年(平成15年)7月 - 産業技術環境局長
2004年(平成16年)6月 - 特許庁長官
2004年(平成16年)9月 - 退官
2006年(平成18年)11月 -内閣官房知的財産戦略推進事務局長
2007年(平成19年)11月 -内閣官房内閣広報官
2010年(平成22年)8月  内閣広報官を退任
 麻生知事も通産官僚から特許庁長官を経て知事となっている。内閣広報官時代に麻生首相にも仕えた。

[ 2011年2月 6日 ]
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