アイコン 新日鉄/太平工業を連結子会社化

新日鐵は、今年度中を目途に、太平工業の株式の4%程度を市場買付けにより取得する方針を発表した。現在、新日鉄は太平工業の株式を37.5%(直接35.7%、間接1.8%)保有、太平工業は新日鉄の持分法適用会社、予定通りに株式を取得した場合、新日鉄の議決権保有比率が40%以上となり、実質基準で連結子会社となる。

新日鉄は、製鉄所構内における重要な操業・整備・工事を太平工業に発注しており、太平工業は、新日鉄の製造基盤において必須の機能を分担するパートナー企業。今回の連結子会社化を通じて、両社の一体感が醸成され、更なる連携強化・一層のシナジー発揮を図ることが可能となるとしている。
 太平工業は、新日鉄グループにおける建設・機械工事・電気計装工事・システム開発および設備メンテナンス等を業とする総合エンジニアリング会社であることの特徴を活かし、最大顧客である新日鉄とのWIN-WINの関係を一層深化させていくことで、自社の企業価値を高めていくとしている。
 大平工業は新日鐵関連を主体としているが、土木も建築も行う曲者。過去、中国の建築ブームが始まり鉄鋼価格が高騰、新日鐵は暴利を貪ったが、その時、太平工業は建設不況で経営危機にあったが、土木も建築も大幅縮小して、新日鐵からおいしい仕事をいっぱい貰い再建された経緯がある。

太平工業㈱(証券コード1819)
  設 立 昭和21年10月
  資本金 54億円
  売上高 1,676億円(平成22年3月期)
  従業員数 4,979人(平成22年3月31日現在)

[ 2010年7月29日 ]
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