アイコン コカ・コーラウエスト/アペックスと提携、他社製品取り扱う体制へ

コカ・コーラウエスト㈱CCW社、福岡市)と㈱アペックス(本店愛知県大府市、本社東京都千代田区、09年期売上高:587億円)およびアペックス西日本(大阪市)は、資本・業務提携を締結した。

1.資本・業務提携の目的
3社の強みを活かしたシナジー効果を発揮することで、売上、利益およびマーケットシェアの拡大を図るとともに、企業価値の向上を図る。
2.資本・業務提携の内容等
(1) アペックス社の100%子会社であるアペックス西日本社への出資
アペックス社が、平成21年11月に設立した西日本エリアを運営する子会社であるアペックス西日本社が第三者割当による新株34万株を発行し、CCW社が、その全ての株式を引き受ける。本件実施により、アペックス西日本社に対するCCW社の議決権割合は34%となり、持分法適用会社になる。
(2) 業務提携の内容
① 協働営業
アペックス西日本社およびCCW社とCCW社の100%出資の子会社である西日本ビバレッジ㈱の3社での協働営業により、売上、利益、マーケットシェアの拡大を目指す。
② オペレーションの相互委託
CCW社が所有するカップ式自動販売機のオペレーションをアペックス西日本社に委託する。また、アペックス西日本社のパッケージ自動販売機の一部のオペレーションを、CCW社の100%出資の子会社であるウエストベンディング株式会社が受託する。この相互委託により、売上の拡大とオペレーション効率の向上に努め、コストメリットを追求する。
③ 共同調達・インフラの共同活用によるコストメリットの追求
以下のような項目に関して、コストメリットを追求する。
・自動販売機の設置・撤収等の共通化
・自動販売機事業に関連する什器・備品・資材の共同調達
・情報システムの共同活用 等
・アペックス西日本社は、3年後の売上目標:平成25年12月期において400億円以上
としている。

元々、アペックスは、1963年日本コカ・コーラ㈱よりカップ部門の認定オペレーターの指定を受け、その運営のために日本自動販売㈱が設立されたのに始まりコカ社と関係深い。
 しかし、アペックスは、自動販売機を各所に設置、オリジナル商品から他社の売れ行き商品を自動販売機に取り入れ成長してきた企業である。
アペックス西日本は今後、CCW社の持分適用会社になるが、将来的には、それまでのCCW社の動きからして、アペックス本体も含む、糾合を考えての今回の布石と見られる。
CCW社としは、子会社ながら他社製品を取り扱うという、今まで殆ど考えられなかった領域に進出することになる。
先般CCW社に対して指摘したように、自動販売機は全国隅々まで飽和状態にあり、売上に限界に来ているものと思われ、新しい分野の開発が急がれるものとなっている。そうした一環で今回の提携があると思われ、今後各方面へ多くの手を使ってくるものと思われる。コンビニとの共同商品開発とか・・・。
 

[ 2010年8月 5日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(吸収合併、)
スポンサードリンク