アイコン 丸美事件の真相を突く 西日本新聞社の取材記事

同新聞社は、鹿児島の丸美被害者について次のように報道している。
架空会社「丸美堺筋本町ビル」名義の社債販売で違法に資金を集めたとして、不動産会社「丸美」(福岡市)の旧経営陣が福岡、熊本、鹿児島など5県警の合同捜査本部に逮捕された有価証券偽造容疑事件。
捜査本部によると、社債を購入した鹿児島県内の債権者は延べ84人に上るという。退職金や老後の蓄えを「高利回りの社債」に注いで失った人たちは、西日本新聞社の取材に対し、怒りに震える声で「集めた金の使途を捜査で徹底的に解明してほしい」と訴えた。

鹿児島県警によると、丸美の架空名義の社債は1口1千万円と同200万円の2種類があり、県内では1千万円社債を16人、200万円社債を68人が購入したという。
 県内の購入者には、丸美が九州3カ所で運営していた会員制ホテルの一つ「ロマネスクリゾート霧島」(霧島市、県内会員数六百数十人)に招待、または格安で宿泊した際、丸美社員に勧誘されたケースが目立つ。
 「倹約してためてきた老後の生活資金を全部取られた。静かな環境で老後を迎えようと思っていたのに」。志布志市の男性(76)は5年間で社債2800万円分を購入。蓄えを失い、生活のために牛を育てているという。
 2004年、ロマネスク会員の友人の招待で初めてロマネスクリゾート霧島に訪れたのがきっかけだった。何度か宿泊すると、丸美の担当者に社債の購入をこう勧められたという。「丸美はビルをたくさん持っている。不況に強いので絶対に間違いない。もし倒産しても即座に対応するので、被害は受けさせない」
 銀行よりも高い「年利5%」は魅力だった。04-07年に9口1800万円分を購入。08年7月にも「年利7%で」と持ち掛けられ、1千万円分を追加で買った。そのわずか1カ月後、丸美は民事再生法を申請。「計画的な倒産」とみる男性は09年、詐欺容疑で志布志署に告訴した。
 鹿児島市の女性(61)は公務員だった夫の退職直後の08年6月、退職金の一部で社債1口200万円分を買った。「主人が一生懸命働いて得たお金。老後の蓄えだったのに」と憤る。
 夫の在職中、職場からの案内がきっかけだった。ロマネスクリゾート霧島に「3千円で宿泊できる」とあり、試しに泊まった。その後も数回訪れた。丸美の担当者は夫の退職が近いと分かると「職場の人も買っていますよ」と、社債の購入を熱心に勧めてきたという。
 「担当者はホテルの周辺を歩きながら、この辺りの土地も買おうと思っていると話し、経営状態をよく見せようとしていた」と振り返る。
 丸美の経営破綻(はたん)後、女性は丸美被害者の会(熊本県氷川町、森田英一会長)の一員として福岡県警に刑事告発していた。
 念願の逮捕にこぎつけたが「保釈金を払って出てくるようなことがあれば、そのお金を返せと言いたい」と話している。
以上、

コメント、これまで丸美の被害者の方々の話をいろいろ聞いたが、西日本新聞社の当記事内容と全く一緒であった。丸美事件では、リゾート温泉(菊南と霧島)を餌にした高齢者お年寄りの被害者が異常に多いのが、事件の特徴である。
当初の債権者説明会では、もう自殺するしかありませんと泣きわめきながら、金丸らに訴えていた高齢の女性を思い出す。
 

[ 2010年9月10日 ]
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