アイコン 沖創建設/黒崎「コムシティ」売却交渉 耐えられるか売却損

「コムシティ」は、2002年5月、黒崎駅前の再生事業として開業してから、1年もせず民事再生法の適用を申請して破綻した北九州市黒崎駅そばの第三セクターの複合商業施設。
同施設は07年9月、沖創建設(那覇市)が、管財人から商業フロアを24億40百万円で購入。沖創建設は運営パートナーのユニディオコーポレーションと組み、15億円をかけリニューアルする計画であった。ところが、ユニディオの経営が悪化、メインテナントの誘致もままならず撤退してしまった。そのため当初計画されていたコールセンター構想も実現できず、その後はサブプライムローン問題の表面化やリーマンショックにより、沖創建設による再生の道は完全に閉ざされたままとなっていた。

沖創建設の経営も、購入資金の借財が残ったままで青息吐息、福岡支店も撤退している有様。そうしたことから、貸付先の琉球銀行が沖創建設に早期処理を命じたのか、沖創建設が北九州の地元企業への売却交渉をはかっている報道がなされている。
コムシティは、色々な方々が外野席で介在しているが、閉鎖されたままでは、黒崎駅前の再生はできず、早期再生が望まれていた。
琉球銀行も沖創建設に対する当物件向けの債権は、殆ど引当金で落としているものと推量され、沖創建設は再生できなかった責任もあり、超格安で早期に処分すべきであろう。
沖創建設の表面上の自己資本は10億94百万円(09/6月期)、今回の売却で債務超過に陥る可能性もある。琉球銀行は当該債権をハゲタカに超格安で売却して、ハゲタカは、沖創建設が債務超過にならない範囲で処分させることも必要(やっと沖創が動き出したとは既に債権者がハゲタカになっているのかもしれない)。
沖創建設は、福岡市糸島市で分譲マンションを08年12月完成させたが、ここもまた販売中で苦戦、そうした間に沖創建設の福岡支店は撤退していた。
沖創建設がまだ・・・・・とは不思議なくらいである。
「コムシティ」には、集客力のある東急ハンズもしくはロフトあたりをメインテナントとして入居させなければまた同じことを繰り返そう。
「コムシティ」の再生は、地元有志が出資して格安で買い取り、基本賃貸料を0にして、全部売上高比例家賃にすれば、集客力のある有名テナントの誘致も可能性が高まる。

 

[ 2010年9月10日 ]
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