吉野家/中間期予想好転 牛鍋丼1ヶ月かからず1000万食
同社は、子会社のどんや京樽などの原価の見直しをはかり、また、本体吉野家の値引きセールによる集客効果もあり、当初赤字予想の中間業績の営業利益と経常利益が一転して黒字計上の見通しであることを明らかにした。
やっと同社も重い腰を上げ、牛皿・牛鍋丼ながら280円と価格競争に打って出たことから、峠を越えたと思われる。4日には9月7日から始めた牛鍋丼280円が1ヶ月も立たず、1000万食を突破したとしている。やはり吉野家好きな人も多いのだ。私も。
世界経済は自由放任主義のネオコンが支配しており、経済を先物取引でおもちゃにする限り、経済の波は今後とも上下に激しく動く。そろそろ政治が経済をコントロールしなければならない時代に入っているが、米追随主義で主体性のない日本の政治の貧困は何もできないまま。上場企業もすっかりワケの分からない企業に占領されてしまった感がある。
牛丼戦争もそうしたトキに発生しており、学生や労務者・サラリーマンの生活は厳しくなるばかりから、すき家の価格が受け入れられたものである。
国税庁が2009年の民間給与実態調査を発表したが、年収200万円以下の民間企業の給与所得者がこれまで増加を続け、1,099万人に達したと報告。それもここ10年間で296万人増加しているとされる(200万~300万円以下も102万人増)。原因は労働者派遣法制定により急増しているものであるが、牛丼の吉野家など外食産業はこうした事実を認識した上で営業戦略を立てる必要がある。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
11年2月期第②四半期前回予想 | 87,000 | -400 | -300 | -1,700 |
11年2月期第②四半期今回予想 | 85,434 | 897 | 1,173 | -934 |
10年2月期第②四半期実績 | 92,826 | 232 | 405 | -391 |
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