ダイキン工業/中間期 有価証券評価損234億円計上
同社は世界に君臨しているが、世界経済について、高成長を続ける中国・インドなどの新興国が牽引役となり、全体としては緩やかな回復基調をたどった。好調な新興国に対して、先進諸国では政策効果の息切れや緊縮財政により景気は足踏み状態となっており、世界経済は二極化の様相を呈している。そうした中、わが国経済は、好調な外需や経済対策の効果により、生産の拡大や民間設備投資の下げ止まりなど一部に景気持ち直しの動きも見られたが、円高の昂進やデフレ圧力の高まりなどにより景気の先行きには不透明感が強まってきている。
このような事業環境のもと、業績の急速な回復をめざして、中国・アジアなど景気の堅調な地域、需要の回復が見込まれる分野への販売拡大に努めるとともに、トータルコストダウンの一層の推進、環境関連商品の事業展開にも取り組んできた。当中間期の業績については、連結売上高が前年同期比14.7%増の5,709億63百万円。連結営業利益は、404億8百万円(前年同期比120.1%増)、連結経常利益は389億38百万円(前年同期比117.2%増)と前年同期を上回った。一方、特別損失として投資有価証券評価損(234億25百万円)を計上したことにより、連結四半期純利益は、54億67百万円(前年同期比45.9%減)となったとしている。買収先の有価証券なのか、純然たる投資有価証券の評価損なのか不明。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期第2四半期 | 497,904 | 18,358 | 17,924 | 10,115 |
11年3月期第2四半期 | 570,963 | 40,408 | 38,938 | 5,467 |
前期2比 | 114.7% | 220.1% | 217.2% | 54.0% |
11年3月期通期予想 | 1,160,000 | 78,000 | 75,000 | 25,000 |
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