アイコン ドレッシングのピエトロ/中間期 通販大幅伸長

ピエトロ同社は、属する食品業界及び外食業界は、節約志向や低価格志向により客単価が下落する傾向が続いた。このような状況のもと、「おいしさ」と「健康」を意識した付加価値の高い商品やサービスのご提供に取り組んだ。当中間期の売上高は、市況が厳しい中、食品事業が前年同期の売上を上回ったことに加え、今期新たに開始した受託事業の売上が寄与したことなどから、56億70百万円(前年同期比30.7%増)となった。

利益面では、創業30周年キャンペーンにかかる販売促進費の増加と商品拡販のための広告宣伝費の投入などによる販管費の増加により、営業利益は3億37百万円(前年同期比16.2%減)、経常利益は3億21百万円(前年同期比15.6%減)となった。また、四半期純利益は、資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額46百万円を特別損失に計上したことなどから1億20百万円(前年同期比59.6%減)となった。

①食品事業(ドレッシング事業)
コレステロール0(ゼロ)の商品を中心とした健康志向のドレッシングやドレッシングに次ぐ主力商品として販売を強化しているパスタ関連商品(パスタソース、スパドレ、パスタ麺)の売上が伸長した。今後も健康志向の商品の開発と販促強化により事業拡大を図る。以上の結果、売上高は23億34百万円(前年同期比1.1%増)、セグメント利益は8億55百万円(前年同期比0.4%減)。なお、前年のセグメント情報の食品事業には通信販売事業が含まれており、上記記載の前年同期比は、通信販売事業を除いて算出している。
②通信販売事業(ドレッシング事業)
平成22年4月から、特定保健用食品をはじめとした日清オイリオグループの通信販売対象商品について、その販売受託業務を開始。また、当社製品の販売については、ピエトロファーマーズシリーズの新商品の投入などにより堅調に推移。以上の結果、売上高は4億38百万円(前年同期比250.1%増)となったが、広告宣伝費の積極的な投入などにより販管費が増加し、セグメント損失は37百万円(前年同期は21百万円の営業損失)となった。
③レストラン事業
平成22年4月に創業30周年を記念してグランドメニューを刷新し、パスタ専門店としてメニュー強化を図った。また、季節に応じた「フェア」の実施やディナータイムに向けた「セットメニュー」の導入など多彩なメニューを展開し、集客力の向上を図ってきた。しかしながら、外食を控える傾向が依然として続いており、新メニューにより客単価は上昇したものの、来客数が減少するなど厳しい状況で推移した。以上の結果、売上高は17億93百万円(前年同期比1.5%減)、セグメント損失は44百万円(前年同期は20百万円の営業損失)となったとしている。

スパゲティ店のピエトロであったが、岩田屋で販売したドレッシングがバカ当りして今では、ドレッシング事業が主業となっている。通販では、問題を生じさせた日清オイリオから特保商品などの販売受託を受け、売上高を伸ばしている。
同社のスパゲッティ店をデザインしていた野田企画は、化粧品通販で失敗して自己破産したが、同社のスパゲッティの某店は閉鎖されたものの、そのまま住友林業が買収して使用するなど、野田企画の建物は生きている。天神のピエトロ本社も野田企画のデザインである。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期第②四半期
4,337
402
380
299
11年3月期第②四半期
5,670
337
321
120
前期②比
130.7%
83.8%
84.5%
40.1%
11年3月期通期予想
12,000
700
660
305
10年3月期実績
8,318
573
535
368

[ 2010年11月 1日 ]
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