大京/中間期 下半期の売上高が大きい
同社は、マンション市場について、住宅ローン金利の低下および住宅購入者向けの優遇政策の効果もあり契約率の改善が表れるなど、持ち直しの動きがみられた。しかしながら、雇用・所得環境は引き続き厳しい状況にあることなどから、今後とも楽観できない事業環境が続いている。このような事業環境のもと同社の中間期は、管理受託および請負工事が堅調に推移したことなどにより不動産管理事業は増収となったが、不動産開発事業の主力であるマンション販売において、契約は順調に推移したものの、物件の竣工および引渡しが前年同期に比べて少ない計画であったことなどから、営業収入は1,291億17百万円(前年同期比▲17.2%減)となった。以下事業分野別の業績内容は次の通りである。
<不動産開発事業>
不動産開発事業については、主力のマンション販売において、契約戸数は2,702戸(前年同期比124戸増)、契約高は995億98百万円(前年同期比64億69百万円増)となったが、物件の竣工および引渡しは前年同期に比べて少ない計画であったことから、売上戸数は1,834戸(前年同期比▲647戸減)、売上高は650億80百万円(前年同期比▲303億57百万円減)となった。結果、不動産開発事業の営業収入は683億99百万円(前年同期比▲30.0%減)。営業利益は、マンション売上総利益率が前年同期に比べて大きく改善したことおよび経費削減などにより、22億74百万円(前年同期比116.5%増)となった。なお、当第2四半期末におけるマンション既契約残高は2,678戸、1,043億4百万円(前期末比868戸、345億18百万円増)となっている。
<不動産管理事業>
不動産管理事業については、マンション管理受託戸数が前年同期に比べて増加したことにより、管理受託収入は312億73百万円(前年同期比15億71百万円増)。また、マンションの大規模修繕工事が堅調に推移したことおよびリフォーム工事が増加したことなどにより、請負工事収入は166億51百万円(前年同期比4億83百万円増)となった。これらの結果、不動産管理事業の営業収入は498億93百万円(前年同期比3.5%増)。営業利益は、将来の事業拡大に向けた人員などの体制強化への投資を進めたため、37億12百万円(前年同期比▲19.6%減)と計画どおりの業績となった。
<不動産流通事業>
不動産流通事業については、売買仲介収入が37億93百万円(前年同期比3億円増)および買取販売収入が34億10百万円(前年同期比1億50百万円増)とそれぞれ増収となったが、賃貸管理等収入は23億17百万円(前年同期比▲3億18百万円減)。これらの結果、不動産流通事業の営業収入は97億73百万円(前年同期比1.1%増)、営業利益は5億66百万円(前年同期比9.7%増)となったとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期第2四半期 | 155,939 | 5,359 | 4,361 | 3,875 |
11年3月期第2四半期 | 129,117 | 6,089 | 4,691 | 3,311 |
前期2比 | 82.8% | 113.6% | 107.6% | 85.4% |
11年3月期通期予想 | 290,000 | 12,500 | 8,000 | 7,000 |
10年3月期実績 | 318,356 | 9,098 | 6,359 | 6,307 |
09年3月期実績 | 351,623 | -44,075 | -51,845 | -56,414 |
08年3月期実績 | 394,102 | 31,117 | 27,700 | 16,255 |
前期/予想比 | 91.1% | 137.4% | 125.8% | 111.0% |
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