アイコン クリナップ/中間期 今期1000億円に回復だが利益は・・・

同社は、住宅設備機器業界について、住宅ローン減税や住宅エコポイント制度導入等の需要促進策は打ち出されているものの、個人消費は将来の不安から節約志向が根強く、企業間競争激化により低価格志向が一層強まり、業界環境は厳しい状況が続いている。このような中、平成22年6月、システムキッチン「S.S.ライトパッケージ」を、間口や高さ等のバリエーションを増やしつつ、従来より5万円値下げして発売した。また、普及価格帯のシステムキッチン「ラクエラ」と、システムバスルーム「hairo(はいろ)」を同月リニューアルし、新洗面化粧台「BTG」とのトータルコーディネートも可能な商品として同時発売した。

販売面では、地域有力店を対象に工場見学会を実施し、ファン化促進、連携強化を図った。また、当社の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や有力リフォーム店との連携をさらに深め、全国102ヶ所のショールームを活用した「リフォームフェア」や「お料理教室」等を開催し、需要の獲得に努めた。生産面では、引き続きVE活動を推進し、原価低減に努めてきたとしている。
同社は、建築不況に対していろいろ手立てを打っているようだ。過去、分譲マンションのシステムキッチン戦争で、同社は叩きあいの市場を撤退、リフォーム分野を強化するとともに取り扱い建材店の再構築を図り見事復活した。タカラスタンダードと最後まで戦ったサンウェーブは、戦いに敗れ住生活に拾われることになった。分譲マンションでは圧倒的に強いタカラスタンダードも、分譲マンションが建たないことには生活ができず、リフォームを含むリテール事業に現在注力している。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期第2四半期
48,482
1,362
1,278
1,134
11年3月期第2四半期
50,982
1,874
1,760
1,249
前年同期比
105.2%
137.6%
137.7%
110.1%
11年3月期通期予想
103,500
2,200
2,000
1,200
10年3月期実績
98,843
1,840
1,679
2,104

[ 2010年11月11日 ]
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