アイコン 桧屋住宅/第三四半期 注文建築屋+パワービルダーへ 見本会社

同社は住宅業界について、所得減少や雇用不安から本格的な回復には至っていないものの、住宅取得等資金に係る贈与税の特例措置の拡充、住宅ローン減税、住宅版エコポイント制度の創設などの政策支援による効果により持家の新設住宅着工戸数は前年比11ヶ月連続で増加するなど、持ち直しの兆しがみられる。このような状況のもとで、当社グループは、営業力の強化のための展示場の出展、そして経営資源の効率的な活用等に全グループをあげて取り組んだ。

①注文住宅事業:同社グループの主力事業である注文住宅分野の全国ベースの持家住宅着工戸数は223千戸(前年同期比6.4%増)。このような状況のもとで、省エネECOハウス「Gコンセプト」に新たに「平屋」と「3階建」を追加。また、住宅の断熱気密性能の測定・検証を目的とした「実験棟」を埼玉県加須市に建設した。さらに営業拠点である住宅展示場の再構築に取り組み、新たに5ヶ所(鹿島、佐野、旭、与野、船橋)に出展し、6ヶ所(所沢、東松山、江戸川、日立、春日部、土浦)をリニューアルするとともに3ヶ所を閉鎖した。この結果、受注棟数1,092棟(前年同期比48.6%増)、受注高192億39百万円(同55.3%増)、売上棟数597棟(同47.1%増)、売上高は119億42百万円(同41.7%増)、営業利益は5億93百万円(前年同期は営業損失57百万円)となった。

②不動産事業(分譲事業含):練馬区・西東京市を中心に戸建分譲、不動産販売及び仲介を展開した。昨年より販売している在庫物件の成約が順調に推移し、メイプルガーデン南大泉3丁目Ⅳ(全12棟)、メイプルガーデン武蔵野緑町(全17棟)、メイプルガーデン南大泉Ⅱ(全2棟)、メイプルガーデン東町Ⅲ(全3棟)が完売した。また新たにメイプルガーデンECO保谷町(全4棟)、メイプルガーデンECO柳沢(全2棟)、メイプルガーデンECO住吉町Ⅱ期(全6棟)、メイプルガーデンソーラーECO花小金井(全7棟)、メイプルガーデンECO田無南町(全15棟)、メイプルガーデンECO住吉町3丁目(全10棟)、メイプルガーデンECOひばりヶ丘学園町(全4棟)等を販売開始した。この結果、売上棟数38棟(同13.6%減)、売上高は26億35百万円(同7.2%増)、営業利益1億72百万円(同171.4%増)となった。

③断熱材事業:住宅版エコポイントに対応した商品の売上が順調に推移した。この結果、売上高は19億27百万円(前年同期比118.6%増)、営業利益は1億62百万円(前年同期は営業損失22百万円)となった。

④その他の事業:㈱桧家ランデックスが営む賃貸住宅事業、売上棟数59棟、売上高は13億20百万円(前年同期比205.9%増)、営業利益は0百万円(前年同期比92.6%減)となったとしている。 

コメント、
同社は、名前の通り注文住宅屋さんであったが、最近、モデルハウス展示場を各地に展開、またミニ分譲を積極化させ、売上高を伸ばしている。当然、展示場は自社の住宅をお客さんにアピールするため必要であり、また、ミニ分譲は回転が早くリスクが少ないという利点がある。同社のミニ分譲は、地の利を生かして積極化させており、埼玉から東京にかけてはパワービルダーの主戦場でもあり、低価格帯での勝負となっている。同社は対応できるバリエーションの商品を規格化しており、販売回転を良くして利益を上げている。
一建設はじめパワービルダーは、投下資本を如何に回転させて収益を出すかという経営手法を取っており、回転利益が鍵となっている。
同社の動きは、住宅事業を積極化させたい住宅業者にとって非常に参考になる動きである。ミニ分譲の一建設は、家賃の支払で住宅をというキャッチフレーズで福岡でも昨年年間200棟を販売している。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年12月期第③四半期
11,861
-389
-440
-326
10年12月期第③四半期
17,130
452
474
14
前年同期比
144.4%
 
 
 
10年12月期通期予想
28,400
1,500
1,520
620
09年12月期実績
21,840
1,051
982
585
08年12月期実績
18,842
685
673
351

[ 2010年11月11日 ]
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