アイコン アプライド/中間期 特色のないパソコン周辺店になってしまった

同社は、『デジタル環境の要』として、専門性を活かした技術力を全面に出し、幅広い顧客層とのつながりを構築し、事業の拡大を図るべく取り組んできた。店舗展開については、パソコンやデジタル端末の多様化に対し、品揃えの幅を拡大し、顧客の用途にあわせて商品の供給体制を整備するとともに、専門店としての強みである技術力を駆使したサポート面の強化を推進した。法人顧客向けは、東京、大阪の都市圏を中心として人員の増強を図り、企業・大学・官公庁などに対し、総合的なビジネスソリューションの提供を行える体制を敷いた。また、グループ会社の連携により、提供できる仕組みや商品のラインナップを拡大し、価格力、商品力、技術力による他社との差別化を推進し、顧客の拡大を図った。また、プライベート製品の開発力の向上と品質のレベルアップ、スピードある供給体制により、デジタル製のノベルティ商品や卸商品の販売が拡大した。

(1)パソコン・ゲーム事業は、「アプライド」23店舗、パソコン専門店「コムロード」4店舗、ゲーム専門店「シータショップ」14店舗を運営し、パソコンを含めたデジタル機器の品揃えの幅を拡大し、専門店としての技術力を活かした付加価値サービスの提供を行い、顧客の拡大を図った結果、売上高は115億78百万円となった。
(2)化粧品・雑貨事業は、化粧品・雑貨専門店「ハウズ」6店舗を運営するとともに、プライベートブランド商品のラインナップを大幅に拡大し、卸販売に注力した結果、売上高は1億70百万円となった。
(3)出版・広告事業は、情報誌の発刊を軸とし、各企業への総合的な広告宣伝、販売促進の企画提案をデジタル的な要素を加えながら拡大し、顧客の分野ごとの提案ラインナップの充実を図り、売上高は1億24百万円となったとしている。

 いいことばかり記載されているが、中間期では前年同期比で、売上高は落ちており、通期でもトントンのところである。ここまで店舗を持ったらば、出店地の環境毎にモデル店ができたはずであり、パターン化が必要であろう。しかし、同社の特色を前面に押し出さなければ、近隣にテックランドが来たら根を挙げてしまおう。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期第2四半期
13,954
-168
-29
-87
11年3月期第2四半期
11,873
34
69
63
前年同期比
85.1%
 
 
 
11年3月期通期予想
28,780
265
285
104
10年3月期実績
28,764
-188
77
-212

数字が大きいことだけが決して良いことではないことをベスト電器が示した。
[ 2010年11月12日 ]
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