アイコン 東北の分譲マンションの「サンシティ」/第三四半期 厳しい状態続く

<ゴーイングコンサーン>
同社グループは、前連結会計年度において、サブプライムローン問題に端を発した不動産に係る信用収縮等の影響から不動産価格の下落により利益率が低下し、販売用不動産等の評価減を行ったことで、営業損失▲5,205百万円、経常損失▲5,990百万円、当期純損失6▲,443百万円を計上。 
当第3四半期連結累計期間においては、一部のたな卸資産について早期処分を進めた結果、利益率が低下し、営業損失▲1,005百万円、経常損失▲1,500百万円、四半期純損失▲1,101百万円を計上したことにより、当第3四半期連結会計期間末において▲578百万円の債務超過となった。

また、債務超過に陥ったことから、平成20年12月期末時点において、三井住友銀行、あおぞら銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行をそれぞれエージェントとする4件のシンジケートローン契約に付されている財務制限条項に抵触するとともに、平成21年5月27日には、同社グループが借り入れを行っている全取引金融機関に対して、同日以降に期限が到来した借入金について、返済条件等の変更交渉がまとまるまでの間、資金残高維持要請を行っている。
当該状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在している。 

同社は、新興分譲マンション会社で東北1位。不動産流動化は撤退し賃貸を拡充している。同社の本社地仙台は最後までハゲタカが開発の手を緩めず、賃貸オフィスビルの平均空室率が20%以上と危機的な不動産不況に至っている。マンションも同じである。
同社は、前期の自己資本は519百万円であり、今12月期も予想通り429百万円の黒字が計上できれば、上記シンジケートローンの問題は回避されるだろうが、既に全銀行に対して返済条件の変更を依頼しており、今後は総資産の中で如何に利益を出すかだけにかかっている。新たな開発は建築するゼネコン等と組まない限り当分無理であろう。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年12月期第3四半期
14,984
-4,748
-5,364
-5,732
10年12月期第3四半期
12,000
-1,005
-1,500
-1,101
前3期比
80%
 
 
 
10年12月期通期予想
20,339
998
429
429
09年12月期実績
19,964
-5,205
-5,990
-6,443
10年12月期第3四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
29,168
-578
-578
-2.0%

[ 2010年11月24日 ]
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