アイコン 田崎真珠/10月決算 白い真珠が赤に染まる

長崎県大村湾出身の同社は、宝飾業界について、景気の不安定感からの個人消費の冷え込みと業界内の競争激化等により業績低迷が余儀なくされ、環境は厳しい状況下にある。
このような状況のもと、同社グループは新CI導入をはじめとする新ブランド戦略を引き続き推進、本年4月にフラッグシップ店舗である銀座本店のリニューアル・オープンを、また、10月に大阪に本町ガーデンシティ店をオープンして、販売拡大を進めた。

小売事業については、当連結会計年度の売上高は85億66百万円で、国内市場の個人消費低迷による売上不振が影響し前年同期と比べ29億89百万円(前年同期比▲25.9%)減少した。営業損失は▲8百万円となった。
卸売事業については、当連結会計年度の売上高は66億66百万円で、海外ビジネス再構築のため一部子会社を事業縮小したこともあり、前年同期と比べ▲5億61百万円(前年同期比7.8%)減少した。営業損失は▲2億33百万円となったとしている。
07年10月期337億25百万円あった自己資本は、リストラや業績赤字などで、2010年10月期には134億81百万円までに減少した。株主の再生ファンドさんも大変だぁ。

同社を取り巻く環境は、信販規制による宝飾業界の大不況に始まり、経済の長引く不景気も重なり、消費者が宝飾品・真珠離れを引き起こし、購入層は限られてきている。真珠がファッションで復権しなければ、景気が上向いたとしても、久しく離れた消費者はなかなか戻らないと思われる。ホワイトデーに真珠をプレゼントするような大企画でもしなくては・・・。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
08年10月期決算
29,570
-2,541
-3,902
-16,257
09年10月期決算
18,783
97
-370
-7,405
10年10月期決算
15,232
-2,300
-2,750
-2,691
前期比
81.1%
 
 
 
11年10月期予想
14,600
-1,500
-1,700
-1,900

 
[ 2010年12月15日 ]
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