アイコン ダイヨシトラスト/第1四半期

駐車場経営および不動産事業の同社は、第1四半期について次の通り報告している。
同社グループが属するパーキング業界は、企業収益の改善や個人消費の持ち直しの動きから、駐車場の利用状況は回復傾向にある一方で、業者間での新規物件の獲得競争が激化している。
不動産業界については、不動産賃貸市場では、空室率にやや改善の兆しが見られるものの、賃料水準はいまだに下落傾向が続いている状況である。また、不動産販売市場では、借入金利が低下する中、政府による住宅購入支援策の効果もあり、新設住宅着工戸数に回復の兆しはあるものの、雇用・所得環境に厳しさが残ることなどから、市況の本格的な回復まで時間を要するものと思われる。

ホテル業界については、平成23年3月の九州新幹線の全線開通や、新駅ビル「JR博多シティ」の開業に加え、平成23年9月には大型商業施設である「キャナルシティ博多」の増床計画も発表されていることから、当該エリアにおいてはホテルの新規開業が相次いでおり、また、顧客争奪のための低価格競争が激化している。

1、パーキング事業
同社のパーキング事業は、新規案件の選別開拓を実施したことにより、当第1四半期連結会計期間におけ
る駐車場の新規開設数は物件数で20ヵ所、設置台数で230台となり、当第1四半期連結会計期間末では物件数で659ヵ所(同4.6%増)、設置台数で6,381台(同6.6%増)。
その結果、売上高は674百万円(同7.9%増)となり、営業利益は100百万円(同9.4%増)となった。

2、不動産賃貸事業
不動産賃貸事業は、テナント・事務所ビルの入居率の改善やたな卸資産の取得等により、賃料収入が増加いたした。その結果、売上高は86百万円(同11.7%増)、営業利益は39百万円(同33.7%増)となった。

3、不動産販売事業
不動産販売事業は、新たな物件の仕入活動に取り組み、また、販売活動においては、不動産売買仲介業務を中心に行っているが、成約件数は1件に留まった。その結果、売上高は54万円、営業利益は1万円。

4、キャビンホテル事業
キャビンホテル事業は、利用者数も堅調に推移しており、更なる認知度の向上及び新規顧客の獲得、並びにリピーター確保のため、近隣の企業や飲食店への営業活動を強化するほか、顧客目線に立った施設作りとサービス提供に取り組んでいる。
その結果、売上高は2,885万円(同77.6%増)となり、営業利益は189万円(前年同四半期は営業損失▲1,009万円)となった。
 以上、福岡の不動産業界の状況を知るために詳細に記載してみた。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年8月期第1四半期
755
76
47
25
11年8月期第1四半期
790
100
77
42
第1四半期前期比
104.6%
131.6%
163.8%
168.0%
11年8月期予想
3,266
322
212
117
10年8月期決算実績
3,116
367
268
139
前期/予想比
104.8%
87.7%
79.1%
84.2%

[ 2011年1月13日 ]
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