和製ベンチャーキャピタルの草分け「ジャフコ」/第3四半期 上場数少ない
野村証券系のVC最大手。米国・東アジアでのITベンチャー投資に強み。
<キャピタルゲインと新規上場の状況>
営業投資有価証券売上高69億99百万円(前年通期101億72百万円)のうち、配当金及び債券利子を除く株式等売却高は66億23百万円(前年通期97億65百万円)。
これに伴うキャピタルゲインは、上場株式の売却によるものが27億18百万円(前年通期34億80百万円)、上場株式以外によるものが▲46億72百万円(前年通期▲71億92百万円)で、結果、▲19億53百万円(前年通期▲37億11百万円)となった。
上場株式以外によるキャピタルゲイン▲46億72百万円の内訳は、買収・トレードセール等による売却益8億67百万円・売却損▲55億40百万円であった。
また、当社グループ及び投資事業組合の投資先からの新規上場(IPO)社数は、国内4社、海外4社(前年通期国内8社、海外2社)。
なお、営業投資有価証券売上原価89億31百万円(前年通期146億06百万円)に含まれる強制評価損は▲3億54百万円(前年通期▲11億28百万円)であり、そのうち、上場営業投資有価証券の強制評価損は▲3億48百万円(前年通期▲6億32百万円)、未上場営業投資有価証券の強制評価損は6百万円(前年通期4億96百万円)であったとしている。
<投資実行の状況>
当第3四半期連結累計期間の当社グループ及び投資事業組合の投資実行額は224億96百万円(前年通期182億63百万円)、投資会社数は110社(前年通期116社)。
同社のビジネスモデルは、上場しそうな会社に出資して、上場させ、出資した株を売却して儲かるというモデルである。当然上場できなかったり、破綻したりするというリスクを抱える。同社は実態を伴い上場しそうな会社には、新株引受権付社債なども引き受け、儲ける。最近では、投資事業組合への出資や連動も多いようである。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年3月期第3四半期 | 12,430 | -2,400 | -1,972 | -1,103 |
10年3月期第3四半期 | 10,830 | 1,951 | 2,464 | 1,748 |
前第3四半期比 | 87.1% | |||
11年3月期通期予想 | 未公開 | |||
10年3月期実績 | 16,667 | -4,965 | -4,671 | -2,175 |
09年3月期実績 | 21,432 | -9,360 | -8,648 | -16,965 |
08年3月期実績 | 67,937 | 12,813 | 13,396 | 7,684 |
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