輸入石材・タイルのアドヴァン/3月期第③四半期 住宅不況で伸びず
同社は、高品質、高意匠商品の欧州製石材やタイルを開発輸入している建材会社であるが、厳しい建材業界にありながら高い収益性を誇っている。しかし、足元は不況により住宅着工件数が戸建もマンションも本格的な回復には程遠く、売上高は伸びていない。ユーロ安は同社にとってフォローの風となっている。
同社は、第3四半期連結累計期間における経済状況について、緩やかな回復基調を維持しているものの、厳しい雇用環境やデフレ状況は依然続いており、また、海外経済の動向や長期化する円高の影響など、先行きの不透明感は払拭されないまま推移している。
同社の属する業界については、住宅ローン減税などの政府の景気刺激策の効果もあり、新設住宅着工戸数が対前年同月比でプラス基調に転じるなど、持ち直しの兆しは見られるが、建築需要全体としては依然力強さを欠いたまま推移しているとしている。
業績面への手立てでは、同社は新規顧客や新規需要先の開拓に注力するとともに、新規商品の開発やショールーム投資など、業績回復に向けて取り組んだ。また、利益面では引き続き効率化を推し進めるとともに、コスト管理の徹底と販売管理費の削減に努めているとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期第3四半期 | 8,063 | 1,476 | 1,522 | 855 |
11年3月期第3四半期 | 8,715 | 1,733 | 1,734 | 996 |
前期第3四半期比 | 108.1% | 117.4% | 113.9% | 116.5% |
11年3月期通期予想 | 10,200 | 1,650 | 1,700 | 950 |
10年3月期実績 | 10,746 | 1,968 | 2,044 | 850 |
通期予想/前期比 | 94.9% | 83.8% | 83.2% | 111.8% |
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