あみやき亭/第③四半期 同業者不振のなか堅調維持
同社の属する業界について同社は、一部に明るい兆しは見られるものの、個人所得の低迷や雇用環境への不安による節約志向が継続しており、外食を手控えるなどの生活防衛意識は強く、取り巻く経営環境は引続き厳しい状況で推移している。このような環境下、「お客様に喜んでいただき、選んでいただく店舗作り」を目指し、「食肉の専門集団」である強みを活かした食肉の知識と技術を駆使し、「安心・安全で美味しくて安い」価値感・満足感のある商品を提供するなど他社との差別化を図り、既存店の強化を行っている。
第3四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、「あみやき亭」2店舗、「美濃路」2店舗、「焼肉スエヒロ館」2店舗の6店舗を新規出店したが、「かるび家」3店舗、居酒屋「楽市」1店舗、牛しゃぶ「すえひろ」1店舗の5店舗を退店したため、173店舗となった。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高167億77百万円、営業利益17億12百万円、経常利益17億44百万円、当期純利益9億80百万円。
なお、前年同期比の表示は、連結決算が前年第3四半期末より開始いたしましたので省略いたしております。
また、㈱あみやき亭単体の当第3四半期累計期間の業績は、売上高145億46百万円(前年同期比16.5%増)、営業利益17億05百万円(前年同期比28.9%増)営業利益率11.72%、経常利益17億69百万円(前年同期比29.0%増)、当期純利益9億48百万円(前年同期比26.8%増)と増収増益となり、第3四半期累計期間では過去最高となっている。
<焼肉部門>
焼肉部門の当第3四半期連結会計期間末の店舗数は111店舗。内訳は、あみやき亭95店舗、かるび家11店舗、スエヒロ館5店舗。
「あみやき亭」では、品質の向上に徹底的にこだわり「お客様にとって価値感・満足感の高い商品」の提供に努め、既存店強化に努めている。
㈱スエヒロレストランシステムが経営する「かるび家」については、日々発注・日々配送による品質向上による商品力の強化を行っている。また、既存店の店舗改装を行い、国産牛中心の商品を提供する「スエヒロ館」への変更を順次行っている。
以上の結果、焼肉部門の当第3四半期連結累計期間の売上高は、129億71百万円。
<焼鳥部門>
焼鳥部門の当第3四半期連結会計期間末の店舗数は「元祖やきとり家美濃路」の52店舗。
焼鳥部門においては、焼き師認定制度を導入、炭火で1本1本手焼きする「焼き」の技術向上に努めるとともに、「美味しくて、安い」焼鳥や釜めしの提供に努めた。また、店舗運営力向上策として、店長育成プログラムを刷新し、接客・サービスのレベル向上に向けた社員教育の取組んだ。
以上の結果、焼鳥部門の当第3四半期連結累計期間の売上高は28億78百万円。
<その他部門>
その他部門の当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、10店舗となりました。
内訳は、㈱スエヒロレストランシステムが経営するレストラン「SUEHIRO」4店舗、ハンバーグ・ステーキ「スエヒロ館」1店舗、居酒屋「楽市」5店舗。
レストラン「SUEHIRO」については、平成22年11月1日にレストラン「SUEHIRO川崎店」を改装し、「食肉の専門集団」である強みを活かした低価格の「100%国産ハンバーグ」「国産牛ステーキ」を提供するハンバーグ・ステーキの「スエヒロ館川崎店」として新たにスタートさせた。また、居酒屋「楽市」についても、メニュー開発を行うとともに商品の品質向上やお客さまの立場に立った接客・サービスの向上に努めた。
以上の結果、その他部門の当第3四半期連結累計期間の売上高は9億19百万円となった。
不況により外食産業を中心とする同業他社が伸び悩み苦戦する中、同社は堅調に売上高や利益を計上させている。同業者は同社に学ぶべきところもあると思われる。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期第3四半期 | ||||
11年3月期第3四半期 | 16,777 | 1,712 | 1,744 | 980 |
前期第3四半期比 | ||||
11年3月期通期予想 | 21,500 | 2,030 | 2,100 | 1,042 |
10年3月期実績 | 17,572 | 1,833 | 1,896 | 1,013 |
通期予想/前期比 | 122.4% | 110.7% | 110.8% | 102.9% |
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