アイコン 原弘産/自主再建モデル完遂へ

同社は、ADRなどかけず、社債の償還値引きにより、再建できる数値に辿り着こうとしている。
同社の2月期第③四半期は、次の通りとなっている。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年2月期第3四半期
9,882
-4,274
-4,912
-8,032
11年2月期第3四半期
5,546
-203
-440
3,557
前期第3四半期比
56.1%
 
 
 
11年2月期通期予想
10,800
165
-175
6,000
10年2月期実績
11,087
-5,876
-6,658
-10,161
09年2月期実績
20,096
-3,536
-5,981
-9,134
08年2月期実績
55,338
1,586
181
83
通期予想/前期比
97.4%
 
 
 
11年2月期第3四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
15,109
-1,886
-1,887
-12.5%

当第3四半期は、▲2億03百万円と営業損失も僅少にとどまり、通期では利益も計上できる見通しとなっている。
これは、不動産分譲事業が、第3四半期の営業収益は47億58百万円(前年同期比37.0%減)で、営業損失が1億53百万円(前同▲35億43百万円の営業損失)と大幅に縮小、一方、不動産賃貸管理業において、第3四半期でも7億80百万円(前年同期比5.2%減)の営業収益があり、営業利益も2億21百万円(前年同期比6.1%減)あるからとなっている。 

第3四半期において、既に社債残は2億29百万円しかなく、借入金は元々少なく長短合わせても8億40百万円しかない。なお、平成23年2月期の第3四半期においては、社債の特別償還値引き利益や共同住宅新築工事代金の債務免除益などを45億83百万円計上している。

しかしまだ、▲18億87百万円の債務超過であるが、通期決算では、60億円の当期利益を見込んでおり、今後更に単純計算でも24億 43百万円(60億円-35億57百万円)の特別利益を計上すると思われ、今期債務超過を完全に脱することになる。

通期決算を終えた段階では、有利子負債は僅少、資産が100億円以上もある優良会社に変身する。それも資本増資金110億38百万円(資本金76億59百万円、資本剰余金33億79百万円)があり、減資して利益剰余金▲165億17百万円をかなり消し込むことも可能である。

 原弘産にとって再建の戦いは地獄をも見たと思われるが、途中オーナー社長がチョンボして、役員から降りるというハプニングもあった。
それも2月末には長い戦いを勝利で納めそうである。
 

[ 2011年1月17日 ]
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