同社の当第３四半期の概況は、世界経済は、アジア新興国の景気拡大に加え、米国における景気刺激策やドイツ経済が好調に推移したこと等もあり、緩やかな回復を続けてきた。日本経済も、景気対策効果の剥落があったこと等により足踏み状態にあったが、一部に景気持ち直しに向けた動きが見られる。こうしたなか、国内鉄鋼需要は建築・土木向けの低迷が継続したものの、アジア新興国の旺盛な鉄鋼需要に支えられた高水準の輸出が維持された結果、当第３四半期全国粗鋼生産量は2,767 万トンと、第２四半期より31 万トン増加したとしている。