ピエトロ/第3四半期 日清効果で売上大幅増
同社の売上高は、食品事業が堅調な伸びを示すと同時に、通信販売事業が大きく伸長したことなどから、82億50百万円(前年同期比28.7%増)となった。
1、食品事業
コレステロール0(ゼロ)の商品を中心とした健康志向のドレッシングが好調な売上を示したことと、家庭で手軽にパスタの味をお楽しみいただける「ゆでたパスタにまぜるだけスパドレ」が内食需要の高まりを受けて大きく売上を伸ばしたことなどから、前年同期比で増収となったが、販売促進費などの増加により減益となった。
以上の結果、売上高は34億73百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益は12億17百万円(前年同期比3.3%減)。
2、通信販売事業
通販限定のプレミアム商品であるピエトロファーマーズシリーズの新商品の投入により売上拡大を図った。また平成22年4月から、日清オイリオグループ株式会社の通販商品の販売受託を開始したことなどから、前年同期比で大幅増収となった。
以上の結果、売上高は7億89百万円(前年同期比229.8%増)となったが、広告宣伝費の積極的な投入などにより販管費が増加し、営業損失は33百万円(前年同期は35百万円の営業損失)となった。
3、レストラン事業
平成22年4月に創業30周年を記念してグランドメニューを刷新し、パスタ専門店としてさらなるメニュー強化を図った。また、季節に応じた「フェア」の実施やディナータイムに向けた「セットメニュー」の導入など多彩なメニューを展開し、店舗サービスの向上を図った。しかしながら、外食を控える傾向が依然として続いており、新メニュー導入により客単価は上昇したものの、来客数の減少により前年同期比で減収となっ。また、30周年キャンペーンや他社とのコラボレーションにかかる販売促進費の増加などにより、利益面でも厳しい状況で推移した。
以上の結果、売上高は26億14百万円(前年同期比1.1%減)、営業損失は1億2百万円(前年同期は67百万円の営業損失)となった。
4、生産管理事業
日清オイリオグループの商品の一部について、その商品開発と生産管理業務を受託した事業については、ほぼ計画どおりに推移した。
以上の結果、売上高は12億62百万円、営業利益は24百万円。
5、その他(本社ビル等の賃貸)事業
その他(本社ビル等の賃貸)事業は、本社ビルの一部テナントの退去により、売上高は1億12百万円(前年同期比7.3%減)、営業利益は48百万円(前年同期比13.8%減)となったとしている。
同社のレストラン事業は東京進出で懸念したとおり失敗した。まだ縮小中である。東京のイタリアンレストランは、イタリア人のシェフを雇ったり、イタリアで修業してきた日本人の店がいっぱいあり、同社の進出する余地は少ないと見ていた。残念だがその通りとなった。ドレッシングが強く収益源。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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10年3月期第3四半期
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6,412
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532
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502
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358
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11年3月期第3四半期
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8,250
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397
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380
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140
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前第3四半期比
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128.7%
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74.6%
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75.7%
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39.1%
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11年3月期通期予想
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12,000
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700
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660
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305
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10年3月期実績
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8,318
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573
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535
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368
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通期予想/前期比
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144.3%
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122.2%
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123.4%
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82.9%
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[ 2011年2月 2日 ]
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