丸井グループ/第3四半期 利益回復へ 金融影響小
同社は、利益率の高いPB商品の強化策として、客と共に開発した新たな商品開発や、年代とともに太るサイズへの対応の新ショップ導入など、強みである自主・PB商品を中心に、幅広い品揃えを実現、客層の幅を広げることで客数の拡大に努めている。これにより、30歳以上の買上客数が高伸長、既存店の客数は7四半期連続で増加し、第3四半期累計の買上客数は7%増と順調に拡大している。また、既存店のご来店客数も3%増と増加した。出店は中野マルイ、今春京都マルイオープン予定となっている。12月には、楽天市場にオフィシャルショップを設けている。
以上の結果、小売事業の営業利益は、30億30百万円(前年同期は7億95百万円の赤字)と黒字に転換し、大幅に増益することで連結決算の営業増益に寄与した。
カード部門は、第3四半期のご利用客数は、14万人増加し約250万人と拡大するとともに、加盟店でのショッピングクレジットの取扱高も、約1.3倍と引き続き好調に推移した。また、割賦売掛金残高が過去最高となる1,150億円と着実に増加したことなどにより、カード事業の売上高は計画どおり増収となった。
なお、課題である融資事業は、昨年6月に施行されたキャッシングの総量規制について、利用制限等により融資残高の減少が見られるものの、取扱高は当初の想定を上回って推移しており、懸念していた貸倒の増加等による影響も想定を下回っていることから、2011年3月末の融資残高は1,600億円前後となる見通しである。また、法改正に伴う将来の損失に備えた対応については、3月末までの状況を見極め、合理的な見積もりが可能となった時点で適切に対応する。以上の結果、カード事業の営業利益は83億55百万円(前年同期比14.2%増)となり、引き続き増収増益を確保することが出来たとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期第3四半期 | 312,842 | 6,533 | 6,098 | 2,788 |
11年3月期第3四半期 | 306,207 | 10,858 | 10,019 | 2,957 |
前第3四半期比 | 97.9% | 166.2% | 164.3% | 106.1% |
11年3月期通期予想 | 410,000 | 13,000 | 12,000 | 6,000 |
10年3月期実績 | 419,255 | 10,438 | 9,924 | 5,104 |
通期予想/前期比 | 97.8% | 124.5% | 120.9% | 117.6% |
個人向け融資残が1600億円とは、地方の小型銀行より多い残高となっている。百貨店不況やファストファッションの影響などについては触れられておらず、高回転して様子である。
福岡進出の計画があったが、もたもたしている間にパルコの福岡進出により断念した経緯がある。
利益を出す方法は今でもいろいろあることが悟らされる。しかし、ファストファッションとの戦いから逃避して、だんだんオバサン専門店にならないようにしてもらいたい。
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